カラダの変化に向きあう
コミュおばさんのシニア起業奮闘記 #005
あっという間に9月も終わってしまった。8月後半に神戸から帰京後、ここ1ヶ月余り、予期せぬ体調不良に見舞われた。通勤時の突然の胸痛に始まり、熱中症による救急搬送、そして長引く下痢と内視鏡によるポリープ除去。どれも大事に至らず、しばらく休息すれば楽になったのだけれど、こう立て続けに起これば、気にもなるし滅入ってくる。第一、体がしんどいし、そのうえ仕事もイベントやプロジェクト続きで休まる暇がない。
それなのに、少し元気になると、すぐに予定を入れてしまう。各地の自治会を応援するプロボノ説明会に、シニア起業セミナー、起業コンシェルジュによる個別相談に、コレクティブ・ハウスの見学やコーポラティブ・ハウス作りの相談まで、オンラインとリアル取り混ぜて週末と夜間は忙しい。趣味の和太鼓演奏や施設で暮らす子どもへのボランティア活動もある。どう優先順位をつけるべきか。いつもそれとの戦いだ。
「ストレス、ですかね。」
胸痛で受信した循環器内科の医師も、総合病院救急の内科医も、内視鏡が得意な胃腸内科医も、問診や検査で症状の原因が特定できない医者たちは、みな異口同音に「ストレス」を槍玉に挙げた。自分では自覚がないのだが、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたのだろうか。
「特に変わったことはありません。いつもと変わりない毎日なんですが…」
お祭りに向けた和太鼓の朝練と9月の演奏会前の緊張はあったものの、それ以外は普段と変わりなく忙しい日々。これと言って特別な悩みもないし、心身に負荷がかかるようなこともなかった。というか、ある程度負荷がかかるのはいつものこと、何も気にすることはない。
いや、待てよ。あまりにも立て続けに起こった心身の不調に、はたと気づいた。
加齢――。
そう、私はもう若くはない。還暦だ。これまでと同じように全力で走り続けるには、息切れがするし目眩もする。気持ちは全力投球したいのは山々だけど、体がついていかない。休み休み、騙し騙し、やっていくしかないのかもしれない。
あれもこれもやりたい、興味・関心事もいっぱいな私が、シニアになっても好きな仕事を続けながら社会貢献も行うというのは、「弱っていくカラダとどう向き合い、受け入れるか」にかかっているのかも知れない。これまでのような全力疾走では長くは続かないだろう。特急ではなくせめて快速ぐらいにスローダウンし、やるべきことの品定めもしていこうと思う。手当たり次第に物色するのはもうやめよう。やりたいことの断捨離も必要だ。今、起業前にそれに気づけたのはありがたい。
というわけで、10月に予定していた和太鼓演奏への参加は見送ることにした。悔しいが、無理は厳禁。周りに迷惑をかけてしまう。
そんなこんなで、このブログ書きもゆるゆるで行くことにする。