
掛け替えのないもの(3年・妻鹿愛)
政治経済学部3年の妻鹿愛です。
大好きなスケートと巡り会えてからのこれまでの人生を振り返ります。
拙い文章ですが最後までお読みいただけますと幸いです。
そして私たちは、3月1日(土) に「WASEDA ON ICE 2025」というアイスショーを開催いたします。
初めて私のことを知ってくださる方々、そしてWASEDA ON ICE 2025にお越しくださる皆様に、noteを通じて私含め部員一人一人のことを少しでも知っていただいてより私たちのスケートを楽しんでいただけたらと思っております🌷
私が選手としてスケートを始めたのは小学3年生の10月。
実際に選手としての生活を始めてみると想像以上に練習はハードで、早朝練習から夜遅くまでの練習、不規則な生活に家族にはたくさん迷惑をかけてきました。
それでも両親は当たり前のように毎日片道1時間半かかるリンクまで送迎してくれ、約11年間一番近くで見守ってくれました。
当たり前の日常がどれだけ幸せなことなのか今になって身にしみて感じています。
中学生の頃、結果を出せないスケートがどんどん嫌になり「スケートを辞めて勉強に集中したい」と両親に打ち明けたことがあります。
真剣に両親と向き合ったのはあれが初めてでした。
両親の答えは私が何を話しても変わらず、
「絶対に続けなさい」という返事でした。
「今スケートを辞めて逃げたら、これからどんなことがあっても逃げる子になるよ。頑張れない子は何をやっても頑張れないんだよ。」
と母に言われた時私は何も言い返すことができませんでした。
勉強に集中したいと両親には話しましたが、スケートが上手くならない成長しないという現実から逃げたかっただけだったし、きっとその時スケートを辞めて勉強に切り替えていたとしても勉強も中途半端に終わっていたと薄々あの時から気づいていました。
今になってはあの時スケートをやめていたらと考えるだけで怖い。
それほど私の人生はスケートに助けられてきました。
自己紹介などでスケートを長年続けてきたことを話すと褒めていただけることが多々ありますが、
「私が凄いのではなく何があっても私の味方でいてくれて根気強く支え続けてくれた家族が凄いんです」
って心の中ではいつも思っています。
褒めていただけることがあった時には、いつも背中を押してくれる両親や兄たちがいなければ今の自分はいないと実感するとともに家族の偉大さに気付かされます。
幼い頃から今でも変わらずわがままだと言われ続けてきた私ですが、いつの日からか真面目だと言ってもらえることが増えました。
それは兄たちの影響が大きいと感じています。
3人の兄は全員がアスリートであり、私とは比べ物にならないほど厳しい環境で野球を頑張ってきました。
全員が才能を持った上で努力家で私の目指す姿であり、永遠に私の憧れです。
兄たちの野球に対する思いや考え方を知り、精神力の強さを目の当たりにした時、必死に頑張れていない自分が本当に情けなく、支えてくださる方々に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
そんな自分が嫌で変わるきっかけとなり、たくさんの経験をさせていただき中学生の時から今を比べると自分の中では少しずつ性格や考え方が変わっていったと思います。
兄たちからしたらまだまだ自分に甘いよって思われる部分ばかりなので、これからもそんな自分と向き合って成長していきます。

そして大学は地元の神戸を離れ上京しました。
上京したからこそ得られたものや経験できたことはたくさんありますが、今までしてきた選択が正解であったのか考える時があります。
特に大学2年生で始めたシンクロナイズドスケーティングでは悩みも多く、耐えがたい日常に何度も関西の大学に行っていたらと神戸を離れたことを悔やむことが多々ありました。
そして悩みや辛い現状を母や兄に泣きながら電話していた日々を思い出します。
その状況を乗り越えるためにいつも気付きを与えてくれたのは家族の言葉でした。
「全ての経験が自分を成長させてくれる。必ずこれから活かされる。」
嫌なことがあっても苦手な人がいてもそれは神様から与えられた試練で、今後再度現れるかもしれない試練を乗り越えるための勉強であると毎回のように母に言われてきました。
私はその言葉がすごく腑に落ちました。
今ではその言葉が私のお守りとなっていて何をするにも耐えて強く生きていけている気がします。
また大好きな存在なだけでなく、芯があり達観した考えを持っている家族を信頼し尊敬しているから困難な状況に陥った時こそ相談できるし、大学生になりあらゆる視点からの意見をもとに行動する力が身についたのだと感じます。
そして家族だけでなく、神戸で出会ったチームの仲間や先生方の存在は私のモチベーションであり心の支えになっています。
神戸を離れたからこそ、恵まれた環境で尊敬できる方々に囲まれて生活できていたことに気付き、感謝の気持ちで溢れています。
神戸の先生方はいつも私の人生の分岐点に関わってくださって、その度に心身ともに成長させてくださいます。
試合で結果が出せた時も、バッジテストに合格できた時も、早稲田大学に合格したと報告した時も、シンクロの国際大会から帰ってきた時も、いつもいつも私の居場所を示すように温かく迎えてくださいます。
小学生の頃、たまたま遊びに行ったリンクで、私の人生において本当に掛け替えのない出会いをしました。
東京に来てからも様々な方と関わらせていただきましたが、その度に厳しいながらも愛のある関わり方をしてくださる神戸の先生方のことを思い出し、存在の大きさをいつも実感します。
経験や環境、様々な出会いは私の人生において何よりの財産であり、これからも大切にしていきたいです。
大学に入学してからあっという間に3年が経ち、来年度は学生最後の一年。
大学に入学した時、学生の間に必ず達成させたい目標を2つ立てていました。
一年後の今頃には目標を達成させ支えてくださっているたくさんの方に恩返しができるように、
今まで自分がしてきた選択を正解だったと思えるように、
そしてこれからも全てのことと真摯に向き合い着実に成長できるように
残り一年、時間を大切に感謝の気持ちを忘れず努力し続けます。

最後になりますが、2025年3月1日にWaseda On Ice2025 を開催いたします!
去年を超える早稲田でしかできないショーを完成させます。
会場が一体となり素敵な時間を共有できるショーにできるように、そして部員一同、関係者の皆様・スケート部に携わってくださっている皆様への感謝の気持ちを演技を通して表現できるように精進して参ります。
ぜひWOI2025へお越しください!
会場でお待ちしております!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
家族と神戸が大好きな私のこと、そしてフィギュア部門一人一人のバックグラウンドを知っていただき、より部員のスケートを楽しんでご覧になっていただけましたら幸いです。
今後ともスケート部フィギュア部門の応援をよろしくお願いいたします。
⛸️WASEDA ON ICE 2025❄️🫧
2025年3月1日(土)
16時開場、17時開演、19時30分終演(予定)
会場:東伏見・ダイドードリンコアイスアリーナ
※上記のクラウドファンディングによる入場券をお持ちの方は、開場時間15分前(15時45分)より入場し、直前リハーサルをご観覧いただけます!
詳細は公式SNSにて順次公開してまいります!
是非フォローのほどよろしくお願いいたします🌼