GOLDEN SPIRALの1巻が出ましたねえ
『うえきの法則』でお馴染みの、福地翼先生の最新作、『GOLDEN SPIRAL』の単行本1巻が遂に出ましたね!!!
今でも『うえきの法則』でお馴染みの福地翼先生って言ってていいのか…?ぼくの世代だけ…?世代によっては『サイケまたしても』の福地先生だったり『ポンコツちゃん検証中』の福地先生だったりするんだろうか…。
これまで現代を舞台にしたバトル漫画やラブコメディを描いてきた福地先生ですが、今作ではなんと中世風の世界観が舞台になるとは…。今までの作風からは予想出来なかったですね!
どうなるんだ…?ファンタジーバトル漫画になるのか…?と思いきや、いつもの福地先生らしく異能力バトルが始まったので、やっぱり福地先生はこうでなきゃね…!と安心したのはぼくだけじゃ無いはず…。
でも、あらすじとか世界観は、皇子の身分を隠して生きる主人公だったり、王の悪政だったり、貧困に喘ぐ民だったり、文明崩壊後に作られた街だったり、結構王道のポストアポカリプスものっぽいというか、福地先生のこれまでの作品ではあまり見なかった要素だな〜と思いました。
主人公のザビのキャラ造形も、福地先生の新境地って感じですね!今までは少年を主人公とした漫画しか描いてないのかな…?ザビは、皇子としての信念だったり、心の余裕みたいなものを持っていて、こんなに“大人”だな〜と感じる主人公は初めてですね!
そして、ザビの相棒となるガロも、ここまで天真爛漫な少年キャラって福地先生の作品でいましたっけ?マスコットキャラクター的でかわいいけど、文明崩壊前の世界との関係性とか、過去の記憶とか、明かされてない部分があって、不穏でもありますね…。
福地先生の過去作の『サイケまたしても』では、王道のタイムリープものが始まったかと思いきや、気がつけば「ヒーローとしての自我に縋って、死と狂気と戦いの日々を生きる少年の物語」に変わっていたので、ザビもガロも何処かで内面に変化が起こったり、印象が変わるような描写が出てくるかもしれませんね…。
福地先生といえば、やっぱり異能力バトルですが、今作の異能力体系は「マグ」という、身体の一部を特定の人工物に変化させる能力か…!これこれこれこれ!!!これを見たくて福地先生をずっと応援してるんだ!!!
やっぱり福地先生のファンとしては、ザビの「刀」よりもガロの「ネジ」の方が魅力を感じますね…!身体の一部をネジにしてどう戦うんだ?1巻では回転の遠心力を活かして戦っていたけど、まだまだ応用の幅を見せてくれそうですね…!
能力もそうですが、福地先生の漫画には、「考え方次第でどうにでもなる」という哲学があるんですよね。主人公は(一見すると)弱い能力しか持っていないんだけど、どんなに追い込まれても、知恵と、能力と、自分たちが持ってるものを活かして危機を切り抜ける。そんな姿にぼくはずっと希望を感じてきたので、今作でも胸が熱くなるような展開に期待したい…!
第2巻も来月出るらしいので、買って読みます!これからの展開が楽しみだ…!