『ANONYMOUS;CODE』を買った
最近、資格の試験が終わった解放感を味わいたくて、何でもいいから遊びたい!と思ったので、『ANONYMOUS;CODE』というゲームで遊んでいます。
『STEINS;GATE』などで知られる、科学アドベンチャーシリーズの最新作らしい。『STEINS;GATE』はアニメしか見たことがないけど、面白かったですね。
この『ANONYMOUS;CODE』を買おうと思ったのは、『STEINS;GATE』が面白かったからこれもやってみるか、という気持ちもあるんだけど、それよりも、キャラクターデザインを中田春彌が手がけているというのが1番の理由ですね。
中田春彌、ご存じですか?彼は漫画家なんですけど、とにかく絵がめちゃくちゃかっこいい。
今は亡き「IKKI」という雑誌で『Levius』というスチームパンク格闘漫画を連載していて、IKKIの休刊後はウルトラジャンプに移籍して、続編『Levius/est』を連載していました。
そんな中田春彌ですが、その後ちょこちょこ読み切りを描いたりもしたものの、特に次の連載とかの話も聞かないな〜と思っていたところに、この『ANONYMOUS;CODE』にキャラデザで参加していると知って、購入に至った、という次第です。
というわけで、ここからは中田春彌ファン目線での『ANONYMOUS;CODE』の序盤のレビューになります。
まずはストーリー面ですが、「セーブ&ロード」という、過去に戻る能力を持った少年が、素性の知れない謎の少女を謎の勢力から守る?お話?ということしかわからないですね。まだ序盤なので。
ただ、体験版より少し先(Chapter2?)で開示されるとある設定とか、ジャンル名として「メタ科学アドベンチャー」を掲げていることとか、主人公の能力から考えるに、「そういう」メタフィクションをやろうとしている?と予想しています。ネタバレが無いように語ろうとすると何も言えないな…。
演出面で言うと、物語とかアクションの見せ場のシーンで漫画風の演出になるのですが、そこが、「中田春彌の新作漫画だ!」と錯覚してしまうほどに完全に中田春彌の絵なのが良かったですね。これを見るだけで買った甲斐があったとすら思ってしまった。我々は中田春彌の新作漫画に飢えているので…。
あと、作中で主人公がプレイヤーに語りかける場面があって、こういう「第四の壁」を超えるようなメタ描写って、作品のリアリティラインを下げてしまうことが多いのですが、この作品では主人公がプレイヤーのことを「主人公の端末にハッキングを仕掛けているウィザード級ハッカー」だと勘違いしているので、そういうリアリティラインの低下が起こらないのは面白いと思いました。
それからキャラクター面ですが、中田春彌ファンとしては、女性キャラの立ち絵が全然中田春彌タッチじゃないのが残念ですね。せっかくLive2Dでグリグリ動いてくれるのに…。女性キャラの乳房を揺らしてる暇があったら、中田春彌の絵が動くところを見せて欲しい…。
男性キャラは結構デザイン通りの立ち絵だし、女性キャラも上述の漫画演出では中田春彌タッチになるのに、通常の立ち絵ではそれが無くなるので、なんか、顔面が平坦になりましたねえ、と思ってしまう。この辺の男女キャラの絵の違いってみんな気にならないんですかね?
出てくる女性キャラも、着ぐるみを纏った謎の少女、エンジニア幼女、警察アイドル(元気系、クール系、お姉さん系)的な、何というか、女性性を消費しやすい形に凝縮したもの、という感じで、まあそういう物が有ってはいけないとは言わないけど、ノットフォーミーですね、と思った。まあこの辺は『STEINS;GATE』でも思っていたことですが…。
『STEINS;GATE』でもそうだったという点で言うと、やっぱり古のネットスラングみたいのもキツイですね。『ANONYMOUS;CODE』という名の通り、主人公は「将来有望な名無しさん」を自称するんだけど、「名無しさん」て、と思ってしまう。
インターネットと言えば匿名掲示板みたいな時代って、もう過ぎ去ってから10年は経つような感覚じゃないですか。そんな時代に「名無しさん」の看板を掲げられてもね、今そんな自意識で生きている人ってほとんどいないしなあ…。
まあ、「有象無象の中の1人」が何かを成す物語にしたいんだろうけど、それにしてもワードセンスが古すぎることがめちゃくちゃノイズになってしまっているし、セーブ&ロードという特殊な能力を持っている時点で、名無しさんでは済まされないだろ、とは思っちゃうよね。
この辺りは、これからの展開で印象を払拭するような何かを期待して進めるしかないですね。色々書いたけど、まだまだ序盤なので、これからどうなるか楽しみに遊びたいと思います!
やるぞ!!!
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