202✕年 ✕月✕日の証明
永遠。いざ、さらば
って言った
2008年4月9日
バンドを解散した
アルバムをリリースした日だった
レコ発が
解散ライブになることは
バンドのメンバーと
親しいバンド仲間しか
知らなかった
神戸スタークラブ
満員
ステージに立って
マイクをもった瞬間の興奮と歓声に
いきなり泣かされた
ライブの最後に解散宣言をした
いつものライブパフォーマンスから
誰もWART(ウォート)の解散を信じていなかった
と思ったけど
ただ1人だけ
1人だけいた
ライブ後
高校生と中学生の3人組に囲まれる
神戸スタークラブ前
1人の高校生
買いたての革ジャン
まとまりがない服装
でも
買いたての革ジャンのてかりが
今からパンクを追いかけて行くような感じで
頼もしく見えた
けど
お前は
俺の胸ぐらをつかんで
俺の体を揺らしながら
「解散すんな 解散すんな」
揺さぶられる度に
胸ぐらをつかんだ拳が
胸の骨にあたる
その痛みより
「解散すんな 解散すんな」
その言葉より
「WART解散したらパンクのライブ行かへんからな」
にイラついて突き飛ばした
それでも
お前は最後まで
他の2人に止められても
俺を睨みつけて
「解散すんな 解散すんな」
と赤い目で言ってくれた
それから
どれくらいやろ
WARTを解散してから
どれくらいやろ
5年か
6年ぐらいかな
ティッシュ配りのバイトしてる時に
心斎橋のアップル前で
「おい、タグ」
一度、俺のこと通り過ぎて
普通の大学生が
俺の名前を何度も呼んできて
「おい タグ 俺や 俺やんけ」
普通の大学生が
「タグ 俺や 覚えてないか」
普通の大学生が
首かしげて
「じゃあな、ガンバってな」
しばらく
普通の大学生の
後ろ姿を見て
小さく人ごみに消えてから
気づいてん
すぐには気づけんかってん
ずっと3人でWART見に来てた
お前やろ
すぐに気づけんくて
ゴメンな
あれ
お前やんな
ずっとな
まだ気になってんねん
パンクのライブ行ってへんのか?
ほんまに
あれから
行ってへんのか?
WART
再結成すんねん
永遠なんて
無いってことを
202✕年✕月✕日に証明するから
見に来いよ
パンクのライブ
永遠よ。いざ、さらば
全開必死華
全てを懸けねば開かれぬ
命をかけて咲かせて見せる
必ず散る悲しみも
終わらぬ輝き
生涯 花道となる
全開 必死 開花 散らせ
全開 必死 開花 散らせ
全開 必死 開花 散らせ
全開 必死 開花 散らせ
間違いだらけの肥溜めで
しらふで見つめて見開いた
一つ為に成し遂げる
惑わし迫る振り払う全開じゃ
醜いもんでも咲けば花
行き場ない力を華にして
心の中から倒してく
的がまた来る
舞われ前に肩切れ
自信な世界回して
憧れ下すの夢じゃない
故に遠慮すな
勘違いだらけの吹き溜まり
それでも自分を信じてる
勇気の種が足りへんな
惑わし迫る振り払う全開じゃ
醜いもんでも咲けば花
行き場ない力を華にして
心の中から倒してく
的がまた来る
舞われ前に肩切れ
自信な世界回して
憧れ下すの夢じゃない
故に遠慮すな
咲け散れ舞い上がれ
舞われ前に肩切れ
自信な世界回して
憧れ下すの夢じゃない
故に遠慮すな
舞われ前に肩切れ
自信な世界回して
憧れ下すの夢じゃない
故に遠慮すな
舞われ前に肩切れ
自信な世界回して
憧れ下すの夢じゃない
故に遠慮すな