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【Pauper】第24回ぱうぺあ杯に出てきたの話


●とうとうきたなこの時が

久しぶりのぱうぺあ杯だ。マジで久しぶりだな?三丁目のたかゆきくん来年小学校あがるらしいぜ?

だが今日この大会が実質ぱうぺあ杯元年と言っても過言ではない(訳:過言であるという意味)。何故ならばPauper界最大のツングースカ・エクスプロージョンであるステッカー禁止騒動から初のぱうぺあ杯だからである。違ったらごめん。
過去のPauper環境とは完全に異質の環境。「ガンダムとOガンダムくらい違う」と言えばイメージしやすいだろう。

全然違うな?

Q.つまりどういうことだってばよ?
A.動物園がぱうぺあ杯で使えるようになった。

これまで動物園は関係各所からの圧力によりフルパワーでのぱうぺあ参加が叶わなかった。ステッカーを駆使して変幻自在に立ち回る動物園は強すぎたのだ。

「そもそも最初から繁栄してないのでは?」と言われると反論難しいな

そしてきたる2024年6月、必死の抵抗も虚しくステッカーが禁止された。これは動物園の弱体化が目的であることは誰の目にも明らかだった。そのダメージは凄まじく、界隈ではでんぱ組.incから最上もがが脱退した以来の衝撃と言われている。
誰もが動物園の閉園を覚悟した。虚ろな瞳で空を見上げ立ち尽くす大人たち。焼け落ちた建物の灰が舞う郊外で絶望しうずくまる子どもたち。これが終焉なのであろうか。

いや違う。

どんなに絶望の淵に立たされようと諦めない者がいた。ステッカー禁止によって全てを失ったかに思われたが、魂までは失っていなかった。其の者の名は松音。持ち前の爽やかさで何度打ち負かされても立ち上がるその姿勢は多くの動物園ユーザーに希望を与えt――長くなってきたからもういいかな。

とにかく動物園は禁止による大幅ダウングレードにより、結果的にMO参戦を許された。つまりどういうことかというとフルパワーグリッドマンである。

これが破壊と創造の果てに生まれた新型動物園である。

すごいざっくり説明すると
《忠実な番犬/Faithful Watchdog》か《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》に《大霊の盾/Shield of the Oversoul》をエンチャントすることで破壊不能を持った無敵のアタッカーを作るコンボ(本来こういうのもコンボっていうんだよ)を搭載した白が濃いめの型である。
ステッカー型と比べると攻撃力が大幅ダウンした代わりに《スレイベンの魔除け/Thraben Charm》等によって対応力、《忠実な番犬/Faithful Watchdog》等により防御力が増している。

モダホラ3のカードをこれでもかとぶち込んでいるので、本来なら他のギミックも含めて解説記事とか書こうかなみたいな感情があったんだけど、びっくりするくらい勝率が低いので書かない。恥という概念も一応持っているので。

神挑戦者決定戦と比較するとぱうぺあ杯はいい意味でメタが読みにくくなっている。最新の神様より精神の最先端をいくのがここである。フリースロットは一切のシナジーが無いただつよの《のたうつ蛹/Writhing Chrysalis》にした。そういうわんぱくなことが出来るのも動物園の強みである。

●1回戦 赤黒堕落コン

1回戦 赤黒堕落コン
1-1
マナスクリューに《税血の刃/Tithing Blade》3連打含む除去ラッシュ食らったら動物園は死ぬ。命をなんだと思っているんだ。

2-1
モダホラ3のドラフト1位である《ベラドンナのドライアド/Nightshade Dryad》と《のたうつ蛹/Writhing Chrysalis》のエルドラージ・トークンに《怨恨/Rancor》つけて殴るサディストコンボですらやってないムーブでライフレース勝ち。
マナ加速と色マナ安定とブロッカーとアタッカーを全部兼ねる《ベラドンナのドライアド/Nightshade Dryad》は最高。

ダブルマリガンながらも2マナアタッカーがそこそこいる手札。
授与に対応して《ブレス攻撃/Breath Weapon》がきたのを《タミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping》で守ろうとしたらさらに除去が飛んできて全てを失う。
ハンド差を返せないながらもライフ攻めてたけど、ノスタルジック《堕落/Corrupt》が本体に2発飛んできて負け。

《堕落/Corrupt》が顔面に飛んでくるのはぱうぺあ杯だけ!!!

0-1

●2回戦 白ウィニー

2-1
《のたうつ蛹/Writhing Chrysalis》3枚引いてジェットストリーム蛹やろうとしたけど《金切るときの声/Battle Screech》で鳥たくさん並べられて全体パンプで轢き殺されて負け。なんで落とし子・トークンって到達持ってないんだろう。隣の蛹パパの肩に乗ってジャンプしろ。飛んでないのに”落とし”子名乗るな。燻るのはちゃんと燃えたからだろ。

2-2
5/3スタートに追い《野生のナカティル/Wild Nacatl》して勝ち。毎回これやれ。

2-3
《縫合の僧侶/Suture Priest》でライフ詰められる。
情報筋によるとこいつは《のたうつ蛹/Writhing Chrysalis》対策で採用されているらしい。おい。ぶっ刺さってるじゃねえか。耳から尻の穴まで全身弱点かよこのデッキ。
さらに《ティアのグレートソード/Greatsword of Tyr》でブロッカーどかされる展開。完全に翻弄されてるじゃねえか。バトル漫画序盤に出てくる愚鈍なパワータイプの噛ませ犬ムーブを完璧に再現するな。
さらに落とし子からのマナで《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》の能力起動できることに気づくのが遅くて負け。

クソミス。然るべき敗北。プレミするやつが勝てない環境は健全。
0-2

●3回戦 ジャンドアグロ


3-1
100回くらい見た「除去を《巨森の蔦/Vines of Vastwood》でかわされるムーブ」してピンチになるも、トップ《のたうつ蛹/Writhing Chrysalis》が強すぎて捲って勝ち

3-2
これまでの敗北の歴史を覆す《忠実な番犬/Faithful Watchdog》が強すぎる。
2マナ3/3警戒というスタッツが弱いわけがない。動物園の本質は攻防一体(衝撃の新事実)なので警戒はマジで偉い。弱点が犬であること以外完璧と言える。これの猫バージョン刷ってくれ。
《忠実な番犬/Faithful Watchdog》を中心にした攻撃で珍しくコンバット勝負に勝ってそのアドバンテージ差で勝ち。

新カードによって相性差を覆せて良かった。

1-2

●4回戦 ブラッドバーン

4-1
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》に《大霊の盾/Shield of the Oversoul》を立てて無敵要塞ザイガスをきめるも、それだけでは打点が足りず《台所のインプ/Kitchen Imp》2体と本体バーンにライフレース及ばずに負け。やはり警戒を持っている番犬の方が強い。同型の猫はやく刷ってくれ。

4-2
今度は《忠実な番犬/Faithful Watchdog》に《大霊の盾/Shield of the Oversoul》をエンチャントすることができたので勝ちを確信したが、証拠収集込みの《自白勧告/Extract a Confession》で全てを失って負け。

神決での敗北を活かして《嵐の乗り切り/Weather the Storm》を多めにとったけど引かなかったし、それを引いたところで勝てたゲームでもなかった。

1-3

●ぐあー

というわけで1-3という雑魚。ただこれは非常にシンプルな「ろくに練習していない弱いプレイヤーが環境に合致していない弱いデッキを使った当然の結果」なので何も間違っていない。完全に納得の結果。

一つだけ確信を持って言えるのは今のこの型は環境で全く強くない。
《戦隊の鷹/Squadron Hawk》のようなハンドアドバンテージ手段をオミットした上に《大霊の盾/Shield of the Oversoul》コンボを阻害されると一気にアドバンテージを失ってしまう。
もっとざっくり言うとコンボありきの構成になっているので、本質的に劣化サディストコンボになってしまっている。本来の点と線の二刀流の強みが全く活きていない。

しかしかなりの思考リソースを割いても《大霊の盾/Shield of the Oversoul》を超えるグッドパーツは見つからないので、一度基本に立ち返るのも必要かもしれない。今そこまで必至にやる必要あんのかなぁ。

とにかく今後もこの全然勝てない状態は続いていくから、うまく折り合いをつけていこうね。

おしまい

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