【旧枠モダン】第16回GP旧枠モダンにステロイドで出てきたの話
●前回のあらすじ
●とうとう来たなこの時が
前回のGP旧枠モダンで「優勝してトロフィーをもらう」という人生初の快挙を成し遂げてしまった。おまけに「ミスターステロイド」というあまりにも名誉ある称号まで獲得してしまった。まさに「身に余る」という言葉がふさわしい事態である。
ところで松音家はバリバリ体育会系の家系である。
マジでテンプレのようにオタク文化に対して理解が無く、当然ながらカードゲーム文化への感心も皆無である。
そんな自分の両親が家にあそびに来た際に玄関に飾っていたトロフィーを発見し、カードゲームの大会で獲得したものと説明した。「いい歳してカードゲームの大会か」みたいな何かしら変なことを言われることを覚悟していたが、意外にも素直に感心しているようで嫌味とか無く普通に褒められた。
そうだ。体育会系だからこそ「トロフィー」の価値を理解しているのだ。
オタクのカードゲームの大会、マジで優勝賞品全部トロフィーにしたほうがいい。社会的地位が上がる。
---閑話休題---
というわけで今回もバリバリ参加である。
2連覇を狙おうなんて烏滸がましいことは考えていないが、仮に今回負けて、別の人がステロイドで優勝してもこの肩書名乗っていいのかマジで不安であることは否めない。
そういった意味でもマジック人生で最も勝利へのプレッシャーを感じているが、むしろここで生涯ゆるふわマジックの気概が試される。
勝つためではなく使いたいカード、使いたいデッキ回すために自分は旧枠モダンをやっている。
というわけで今回も使うデッキはステロイドだ。
●デッキリスト
Q.なんで《リバー・ボア/River Boa》4なの?メタ読み?メタ読みなの?
A.誕プレでもらったから
自分はこれくらいのノリでデッキを組んでいる。
リバー・ボア4から構築をスタートさせ、プレイングの方針もマナを常に立たせる方向で脳内ギアを調整している。
サイドの《狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus》は若干同型というか除去を火力に頼ってくるタイプを意識したけど。
言うて《獣群の呼び声/Call of the Herd》に次ぐ3マナアクションだし、ステロイド同型でも《火葬/Incinerate》さえケアしつつ再生構えて《怨恨/Rancor》つけて殴ればかなりの脅威になるはず(フラグその1)。
《エルフの憤激/Elvish Fury》はステロイド同型を鑑みて前日に思い立ち、持っていないことに絶望してたらcefさんが持っていたので譲ってもらった神のカード。これで同型は無敵である(フラグその2)。
●予選ラウンド
1回戦 赤青トレードアサルト
G1
先手2ターン目、タップインが続く関係で《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を2体並べるか迷う。
「《火+氷/Fire+Ice》撃たれたら終わりだけど、それだけのために展開遅らせるのは無いだろ」って思って並べたら本当に《火+氷/Fire+Ice》されて負け。
G2
旧枠モダンステロイド学会(そんなものは無い)で度々議題に挙がる(挙がったことはない)実質《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》しか対象が無いのに《森/Forest》の代わりに《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》入れる必要ある?問題は今回もかなり悩んでいたのだが、今回はバッチリピン刺しの《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》のせいで《密林の猿人/Kird Ape》が1/1になり、マナスクリューで手札の《魔力のとげ/Manabarbs》3枚を眺めながらゆったりと死。
0-1
安定をとるなら《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》は《森/Forest》でもいいかもね。
ゲーム終わった後回りを見回したら《プロパガンダ/Propaganda》がめちゃくちゃ目に入って絶望。
冷静に考えたらアサシンクリードってあらゆるフォーマットに影響与えなかったくせに、ピンポイントに旧枠モダンにだけ《プロパガンダ/Propaganda》を再録させてステロイドを苦しめてるの意味わからんな・・・
2回戦 青白コン
G1
前回まさかの使用者0名だった旧モの大本命青白コン。
今回は《火+氷/Fire+Ice》は無いので《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《樹上の村/Treetop Village》を中心にぺちぺちと殴って勝ち。
G2
《密林の猿人/Kird Ape》を中心にクロックを重ねて《魔力のとげ/Manabarbs》で蓋をして勝ち。
1-1
《プロパガンダ/Propaganda》引かれなかったから勝てたけど青白コンはラスゴの返しに《魔力のとげ/Manabarbs》か《スキジック/Skizzik》かませないと負けるイメージ。マジで《プロパガンダ/Propaganda》許せん。今回の大統領選挙でハリスが負けたのは公約に《プロパガンダ/Propaganda》禁止を入れなかったから。
3回戦 バントウェイク
G1
2枚の《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》からめちゃくちゃマナが出て大量の兵士に蹂躙されて負け。《ミラーリの目覚め/Mirari's Wake》って伝説のエンチャントだと勝手に思い込んでたけど全然そんなことなかった。
G2
《リバー・ボア/River Boa》を囮にして《神の怒り/Wrath of God》の返しに《魔力のとげ/Manabarbs》設置して勝ち。
G3
同じく《魔力のとげ/Manabarbs》を着地。ライフゲインで粘られるも、エンチャント破壊を引かれずに削りきって勝ち。
2-1
ステロイドがこれでもかってくらいにメタられているので《神の怒り/Wrath of God》めちゃくちゃ撃たれる。《リバー・ボア/River Boa》の再生がマジで役に立たん・・・FNMプロモ版の《リバー・ボア/River Boa》の再生力ならどっかの知らん神の怒りになんて負けないはずなんだけど・・・
4回戦 青白コン
G1
隣で
「ディールシャッフルしていいですか」
「わざわざ聞くなんて丁寧ですね」
「安心・安全・清潔をモットーにしております」
「丁寧入ってね―じゃん!」
ってコントしててだめだった。
ゲームはラス撃たれたけど《樹上の村/Treetop Village》が頑張って勝ち。
G2
もうこれでもかってくらいにコントロールされた上で《嘘か真か/Fact or Fiction》から
・《吸収/Absorb》
・《ブーメラン/Boomerang》
・《欠片の飛来/Shard Volley》
・カウンター
・なにかヤバイやつ
がめくれたので死亡
G3
《神の怒り/Wrath of God》の返しに《魔力のとげ/Manabarbs》貼って勝ち。
3-1
ほら!!やっぱメタるべきはステロイドじゃなくて青白コンじゃん!!
そんでもって1回戦の時点でサイドに3枚《プロパガンダ/Propaganda》入ってるの知ってたから本当に胃が痛いマッチだった。《プロパガンダ/Propaganda》による健康被害が深刻なので一刻も早く《プロパガンダ/Propaganda》は禁止されるべきだ。一説によると《プロパガンダ/Propaganda》によるストレスが少子化を加速さs(ry
5回戦 ID(緑白ランプ?)
どうやらIDするとSE進出が確定するらしい。しかしオポ的に自分は8位ギリ。優勝を狙うなら勝ちに行くのも一利ある。
ぼく「IDしたいですか?」
対戦相手「したいです!」
ぼく「じゃあいいですよ」
ここで徳を積むことでSEでラッキーが起きる方に賭けた(埼玉県奥地の方言で「日和った」という意味)
ちなみにID蹴ったらという仮定で戦ったら《堅牢な防衛隊/Staunch Defenders》やら《精油の壁/Wall of Essence》やら出てきてボッコボコにされたのでIDしてたら死んでた。ここでラッキー使い切ってんじゃね―か!!
というわけで3-1-1で8位抜け。「全部後手」って最悪の四字熟語だよな。
●決勝ラウンド
●準々決勝 カーミックボンバー
SE1-1
お互いにダブマリしたのでノーカウントと思ってたけど、早々に《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》が着地してこちらの攻撃何も通らずに負け。マラソン大会で「一緒に後ろの方でダラダラいこうな」って言って後半裏切られる現象がこれ。
SE1-2
カーミックボンバー対策としてサイドに《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》と《帰化/Naturalize》をしっかり積んでいたのに「先手なら《魔力のとげ/Manabarbs》で押し切ったほうがいい」と判断してそれらをサイドインしない選択。グルール民は前しか向かない。
さらに相手はトリマリ。これはいける。《極楽鳥/Birds of Paradise》と《魔力のとげ/Manabarbs》と土地でキープし、3T《魔力のとげ/Manabarbs》をキメたら降臨する《 崇 拝 / W o r s h i p 》。絶望である。クリーチャーは《荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage》だけだったので除去を引けば勝ちなのだが 引 か な い 。
さらにクリーチャーがどんどん投入される。一応2枚サイドインした《地震/Earthquake》を引けばまだ可能性あると信じていたところに降臨する《 極 楽 鳥 / B i r d s o f P a r a d i s e 》。
世界よ。これがサイドボードミスによる敗北だ。
トリマリから捲くられたのは流石としか言えないし、予選ラウンド全部先手でそのまま優勝したので完全に今日の人だったわ。おめでとうごうざいます。
●旧枠モダンは最高のフォーマット
というわけでTop8でした。
前評判だの事前記事だのでひたすらステロイドがトップメタと騒がれた結果、あらゆるデッキからステロイドがメタられる地獄の大会であった。
そりゃあこんだけメタられたらステロイド勝てないよ!!よくTop8入れたな自分!!!マジで今回ばかりは自分を褒めたいよ!!!
4枚投入した《リバー・ボア/River Boa》はプレッシャーにはなるけども《神の怒り/Wrath of God》やら《欠片の飛来/Shard Volley》には無力なので真の実力を発揮できていたか怪しい。
いやでも《リバー・ボア/River Boa》を出したからこそ相手が《神の怒り/Wrath of God》をブッパしてくれて《魔力のとげ/Manabarbs》を置けたとも言えるしなんとも言えないな・・・
サイドボードのカードは《魔力のとげ/Manabarbs》と《帰化/Naturalize》以外一切活躍していないので参考にしなくていいです。
まぁなんにせよ普段ビートダウンが存在していないフォーマットで地面を這いずっているので、ビートダウンがのびのびと活躍できるフォーマットは本当に楽しい。
後できっとデッキ分布出るだろうけど、青白コンとウェイク系が多く、優勝はカーミックボンバーなのでもうステロイドをメタる必要は無いですよ。ラスゴなんて重くて腐るカードやら《プロパガンダ/Propaganda》なんて同型でゴミになるカード今すぐ抜きましょう。
今回もとても楽しい大会でした。関西勢vs群馬勢vs関東本場勢の抗争みたいで面白かった。なんでマイナーフォーマットにそんな派閥があるんだ。
ぐんまちゃんダイスと京都みやげありがとうございました。参加者に感謝。運営の双木湊氏に感謝。全ての旧枠モダン民に感謝。ヴィヴ・ラ・ステロイド。ヴィヴ・ラ・旧枠モダン。
●おまけ ヒュージ・リーダーズ
マイベストギャンカワクリーチャーロクサーヌちゃんを最大限活かせるフォーマット、それがヒュージ・リーダーズだ。前回はノウハウと時間がなくてレンタルで済ませてしまったが、今回はちゃんと自前で組んできた。せめて隕石トークンは作るべきだったのが反省点。
詳細はきっと後日まとめて書くので軽く感想を言うと。
●おまけ その2
https://dorasuta.jp/column/detail?aid=10093
https://dorasuta.jp/column/detail?aid=10665
https://dorasuta.jp/column/detail?aid=11092
いつもの宣伝!!!!!!!!!!