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絶叫系ジェットコースターと私

先日、家族でユニバに行くというのを成仏させてきた。フライングダイナソーに乗るかどうか迷ってる中学生の子供に、せっかく来たんだから乗ろう、と言えるまでにどんなストーリがあったのかを思い出していた。

子供の頃から20代くらいまで、ビビり散らかすくせに割とやってみる方だったと思う。
絶叫系も普通に乗ってたはずだが、コレは怖いと思ったのを思い出した。
一つは中学生の時に乗ったスペースマウンテン。これは暗くてどこに進むのかが分からないのに急に落下したり曲がったりするのが怖かった。
もう一つは高校生の時に乗ったバイキング。これは永遠と続く落下する時の感じがトラウマだった。

これらの経験から、遊園地に行っても絶叫系にチャレンジしない時期が訪れる。富士急にデートで行ったのにそれ系に何も乗らないとかね。ただ、これは克服したいな、とも思ってた。ディズニーランドに行ってもスペースマウンテンには相変わらず乗れなかったが、としまえんとかよみうりランドのやつには乗ってある程度楽しめるようには徐々になってきた。
そんな中で、バンジージャンプにも挑戦してみた。なんとかなるだろうと思ったが、思った以上に怖かった。帰りの車でアクセルを踏む足がまだ震えてたのを覚えてる。

そして30代になったある時、自分が絶叫系が苦手であると話していたプロジェクトの打ち上げで富士急に行ってFUJIYAMA乗るぞとなった。いやいや、考えただけで吐き気が‥。もうなんかゴリおしだったし、克服したい気持ちも少しはあったので、まぁいいやと思って行った。

今でも覚えてるその景色。曇って今にも雨が降り出しそうだった。FUJIYAMAの高いところが曇で霞んでる。それを見てまず吐き気と腹痛。
ただ今回は試したい事があった。これまではビビり散らかしてバーとかにしがみついていて、落下する事実やスピードに、気持ちで遅れを取っていたのは分かってた。スキーでいうと怖くてかかとに体重が乗って余計にスピードが出て悪循環で何も制御できない感じ。それまでの様々な経験で、物事が始まったらそれに乗っていく、いやその前に物事に乗れるように準備する、または身を任せる方が結果的にうまくいくと感じていたし、周りの人のジェットコースターの心得のアドバイスからも多分そういう事なんだろうと思った。なので、乗り場に行くまでにしっかりとむしろ自分の方がコースターよりも早く落ちるくらいの覚悟を持って臨んだ。とは言え何度もオエオエ言いながら‥。そして乗った。乗せられてるんじゃなくて、体を起こして積極的に乗りに行く感じで。結果的には楽しかった。これがそれまでの絶叫系を克服した成功体験だった。

それ以降、機会があればそれ系には乗って楽しめてる。そんな私の小中学生の子供たちが、楽しかったとか、ちょっと怖かったとか言いながら、いとも簡単に絶叫系に乗れるのが凄いなぁと思いつつ、自分と一緒に乗って楽しめるので、あの時克服して良かったな、あの時に無理にでも富士急行こう誘ってくれたAさんに感謝だなと今になって思う。

絶叫系からも学びがあるな。

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