2025/1/4 晴れ
ポットを買った。お湯を沸かす機能はない。これにお湯を入れておくといつまでもなかなかあたたかいらしい。これは魔法瓶とも呼ばれることがあるなんてふしぎだなあ。買おうと決めてできるだけお安く手に入るように画策した結果、通販で注文した。配送が爆速で次の日には届いたけどとても楽しみだったし、箱を開ける時も使うために洗う時もわくわくした。
いろんなことがよくわからない。けど、今年はお茶をたくさん飲む年にしようと思って買った。紅茶、緑茶、ハーブティー、ルイボスティー…。調べてみると世界にはお茶が溢れているみたい。お茶を淹れるための小ぶりな急須ももうすぐ届く。最近のお茶はティーパックに入れられているものがほとんどなのだから、これは正直必要ない気もする。突き詰めればこの魔法瓶も必要ない気がする。だけど、まほうだし。自分が自分の生活をよりよくしようと行動する様を見届けるのはなんだか、私にとって必要なことだと感じる。届くのが待ち遠しい。
昨年仕事でお世話になった方がいて、オンライン会議で作業の手順を教わっている時、彼女は紅茶を淹れますと少し席を外した。10月にしてはとてもさむい日だった。彼女が案件から離任する際に仕事場のあるビルに入っている紅茶屋さんで紅茶を買って贈った。私はバニラフレーバーが好きなのでそのような、とてもおいしそうな紅茶。こういう記憶がぼんやりとしながらも私をお茶に駆り立てているのだと思う。生前の記憶を頼りに屋敷を彷徨う亡霊みたいだ。