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TOKYO MODELS 2022を終えて

今さらですが、TOKYO MODELS 2022、振り返りです。色々あって、遅くなりました。
会場でお話し出来た方、お声かけ頂きありがとうございました。
またSNSでメッセージをくださった方も、本当に嬉しかったです。

私は写真にストーリーがあった方が、見ていて面白いと思う方です。
なので自分が展示用の撮影をする時は、モデルさんと物語を考えて設定を決めて撮影をします。
そんな中で気になっていたのが、モデルさんがカメラに向ける目線です。
その目線はカメラマンへの目線なのか、物語の中の誰かへの目線なのか。例えば一人暮らしって設定だったら、目線のある写真ってあり?なし?
そう思って挑戦してみたのが、今回の「さきの日常」でした。

この物語のさきちゃんは、一人暮らしの社会人という設定でした。
展示の3枚も、フォトブックの写真も、すべて目線無しの写真で構成しました。
写真を選びながら思ったのは、やはり人間の目というのは力のあるパーツなんだということ。
特にさきちゃんは、表現できる強い目を持っているので、その目の表情を使っていない今回の写真では、彼女の魅力は伝えきれなかったなというのが反省点です。

そんな反省はあるのですが、表現自体は挑戦して良かったなと思っています。
また自分の強力な武器を封じられた中で、いろんな表情を魅せてくれたさきちゃんは、流石だなって思いました。
彼女がSNSで「作者は同じでも、こんなにも表現を変えられる」と書いていましたが、それはさきちゃん本人がしっかり表現してくれているからです。
それを伝えきれなかったのは、カメラマンの私の責任です。

今回、会場で配布(要・100円以上のカンパ)された冊子には、前回TOKYO PORTRAIT AWARD 2021の、各賞受賞者の名前と作品が載っていました。
ただ2つの賞については、事情があるとのことで、掲載がありませんでした。そのうちの一つが、有栖悠さんと私が受賞した賞でした。
色んな事情はあるでしょうが、ショックで残念な出来事でした。
今後、このような思いをする参加者がいないよう、願うばかりです。



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