家庭訪問

また随分と間が空いてしまった・・

今の仕事はずっとパソコンに張り付いて
事務職のくせに(“くせに”って言い方はよくないねんけど)、

めちゃくちゃ忙しい。

正直、在宅ワークやのにトイレ行くのも忘れるくらい
(いや、我慢してるって言ったほうが正しいかもしれへん)

案件に追われてて、目と手が離せない、って言ったような状況。


今まで前職では営業として働いてて
毎日はじめましての人とお会いして、
いかに心の壁を数分で打破するか考えながらしゃべってた
おしゃべり畑にいたわたしからすると


「こんなにも人と話さない日があるのか・・」


って当初は驚いてたほど。


営業時代は

「今日はしゃべりまくって声がしゃがれ始めてる・・」

っていう日もあったのに

最近ではしゃべらん過ぎて
おっきい声出したら変に裏返ってしまうようになってしまった。


しゃべりのスキルも落ちてるんちゃうかと内心焦ってる。


挙句、慣れない事務作業のせいで

右手が腱鞘炎になってしまった。

マウスによる手首負傷。


ヘボすぎていやになる。


小学校の時狂ったように毎日ドッジボールやってた時は
手首痛くなるとかなかったのに。

進学校気取りの残念な高校生活で
無理やりやらされてた勉強のときでさえ

手首痛くなるとかなかったのに。

(単純に勉強時間が足らんのやろそれは)


・・そんなこんなでなんとなくプライベートでパソコンに向かうのもおっくうになってしまって
noteから離れてしまってた。


でもいろいろとあったわけで。

今年もゴールデンウィークの休みと休みの間の平日の5月2日に、

家庭訪問があってん。


去年の家庭訪問もそういや
ゴールデンウィークの休みと休みの間の平日にあって
たまたまその時やり取りしてた友達(多分その平日に有休を取って休みにしていた族)に

「今日これから家庭訪問やねん」

言うたら


「え、GWの中日に家庭訪問?!それどうなん?!笑」


って、

全力
“いや、ないやろ!!!ありえへんやろ!!!!!”

とでも言いたげなテンションで言われて

わたし別に暦通り平日やし何とも思ってなかった分、

“子どもがまだ家庭訪問世代じゃない人からしたらうっとおしいでしかない日程なのか・・!!!”

と面白さこみあげてきて

そこに家庭訪問ねじ込んできた学校側の意図とかも考えると

たしかにどういうことなんやろう

家庭訪問やと子どもらさっさと帰すから
先生らもさっさと帰りたいがための日程なんやろか


とか諸々考えてしまって

意味わからんくツボってしまって

家庭訪問のために仕事切り上げた帰りの電車の中でやたらニヤニヤしてしまってんけど


今年もそんなゴールデンウィークのドはざまに
担任の先生×2が立て続けにいらしてくれました。


今の家庭訪問は

もう玄関先にしか上がりはらへんねん。


去年までは確かにコロナやったから玄関先までの理由もわかるんやけど
でも先生、そこそこに暑い中、
徒歩かチャリでいろんな家庭めぐってしゃべってんのに

お茶も出さへんとかかわいそうやん
上がってください


って感じやったのに先生側がもう断固拒否で。


あんまり上がってくださいってしつこい親もきしょいから
先生の表情伺いながら
いい塩梅で引き下がって


あー、このやりとりの感じ、

 「払いますよ!」
 「いや、いいよ」
 「いや、払いますって!!」
 「いやいや、ホンマにええから!!!
 「・・・ホンマですか?じゃ、じゃぁ・・」


言うて、
先輩とか上司と飲みに行って会計の時に
引き下がるタイミングを見計らうのと似てるなー

とか思いながら引き下がってんけどさ。

(なんなん)

(先生と自分の子どもについてこれから何を話そうとか考えろよ)

(そしてもう少し緊張感を持て)


担任の先生もそろそろ自分より年下、とかちらほら出てきて
自分がいかにおばさんになってきたかを身近に実感するんやけど

どちらかというと他愛もない平和な話で家庭訪問は終わり、


先生もこちらの人となりを、
わたしも先生の人となりを、

お互いに探り合い、

そしてお互いに持つ
子どもへの印象を確認しあうような作業に感じたな。


全然家上がってくれてええねんけどな。


わたしらが子どもの頃の担任の先生とかがっつりリビング・もしくはダイニングまで上がって
母親と話してた気がするし

この家庭訪問の後、母に昔の家庭訪問の様子を確認したら

「家まで上がってたでー。お茶とか出してたで」

言うてたから

やっぱそうやんな、ってなってん。


中学の時の担任のKT先生が
家庭訪問前に
昔経験した家庭訪問の話を聞かせてくれたりしたもんな。


先生が昔、その日回ったお家で

家庭訪問で出される飲み物って
だいたいお茶とかコーヒーとかお紅茶やのに、


その日は
立て続けに


バナナジュースばっかり出されたらしく。


暑い中、チャリか徒歩で回ってたどり着いたお家の行く先々で

バナナジュース
(その家の母お手製の、牛乳とバナナをわざわざミキサーで混ぜて作ったであろうバナナジュース)

ばっかり出てきたらしく。



あとあと、その日にめぐる家庭の生徒らが口裏合わせて

「KT先生はバナナジュースが好きやから、家庭訪問来たらバナナジュース出して」

ってわざわざそれぞれに母親にお願いして

KT先生が来るのを待ち構えてたらしいっていうのがわかったみたいで。


しかもKT先生、別にバナナジュース好きなんて1回も言ったことないし
なんならバナナジュース全然別に好きでもないし


何件も連続でお手製のバナナジュース出てくるもんやから
飲まざるを得ん上にお腹いっぱいになった、
なんやあいつら、

っていう昔の家庭訪問の思い出話を聞かせてくれて。


・・・この話に登場する生徒も母親も

みんなめっちゃ素敵やん。

生徒自身は家庭訪問で同席せえへんのに
母親を介したいたずらの内容がかわいいし、


アホな子どもの「バナナジュースを担任に」っていうお願いを
疑いもせず、

コーヒーよりめんどくさい

バナナと牛乳をミキサーでちゃんと混ぜて
手作りして出す母親の育ちの良さも感じるし、

(育ちの良さ、とは) 
 

(母親もグル説あるけどな)



なにより

KT先生ならバナナジュースばっかり続いても
笑ってくれるやろう、
KT先生なら許してくれるやろう、

と見越して愛されてるKT先生もいいし、

全員素敵。
全員いい。
全員愛おしい。

ってなった思い出が、
ゴールデンウィークのドはざまに、よみがえりました。


そんな、古き良き時代の家庭訪問を
わたしはちょっと夢に描いてたけど

家庭訪問やから!!!!

と張り切って片づけたリビングも先生の目に入ることもなく

玄関先でお茶もバナナジュースも出せずに(バナナジュースは用意できてなかったけど)

終わりました。


今年のGWの思い出も
また別でチラホラと書いていこかな。



バナナジュースバナナジュース書きすぎて
ゲシュタルト崩壊。


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