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さらっと贈り物を渡せる人に憧れる

もともと自分は冷たいというか、他人に興味が無いタイプの人間で、友人の誕生日も碌に覚えていられなかったし、そもそもメールを返さない、ラインで言えば「既読無視」をなんの意図もなくやらかす。(しかも最近までは「やられるのは凹む」などと言っていた)

社会人になって「自分のことを気にかけてくれる人」の存在が鬼有り難いということにやっと気付き、人の心が芽生えたものの超絶お恥ずかしい話なのだがお金のやり繰りが下手すぎて他人様を思い遣って使えるお金を持ち合わせていなかったりして、人に贈り物をするという習慣が出来たのはInstagramで #家計簿アカウント を始めてからの話だ。

一度始めてみると人に贈り物をするのは楽しくてしょうがない。小っ恥ずかしい時は、ラインギフトで送ったりすれば手間もなくていい。
わたしの不毛な恋愛の相談に長く付き合い、最後スパッと答えてくれた東京住まいの友人にGODIVAのドリンクチケットを送る、なんてこともできる時代である。

でも、贈り物初心者のわたしには、まだ「さらっと贈り物をする」って難しい。わたしの身近にはそれをこなしてしまう素敵な人がいる。働いている会社の事務職のお姉さんだ。部署は違えど、少し年下のわたしを凄く気にかけてくれていて、休憩中や合間に話を良くする。内容はお客さんについての情報交換と食べ物の話が多い。料理がお上手なのでレシピを教えてもらったり、コンビニの新しいお菓子が出たという話だったり。
お姉さんはその話の内容を事細かに覚えていて、「これ、言ってたやつ」とか「この七味振ると美味しいねん」とかいう言葉とともにさらっと贈り物をくれるのだ。それはもう自然で、会話を覚えてくれている喜びもあり、かっけぇ〜〜〜〜〜と思う。ラッピングとかも特に無いけど、気持ちの伝わるさらっとした贈り物。

わたしは贈り物と言えば大きいものばかりで、割と何ヶ月か前からウインドウショッピングをしたりそれとなーくリサーチして選んでいくことが多かった。でも感謝の気持ちってふとした時に湧くし、親愛の気持ちでそっと送りたい時もある。そういう時にさらっと贈り物を渡せる人になりたい。気の利いた一言を添えられたら尚良い。

贈り物のセンスについてはちょっと自信がない。そのくせ見栄っ張りなので「無難なもの」はあんまり選びたくないとか言うタイプだ。その人にぴったりの物を…!とか思うとあげる前に尻込みしてしまう。「ていうか重くない?わたし」みたいな。

この点について最近解決してくれるコンテンツが出てきた。YouTuberのみなさんだ。モーニングルティンやナイトルーティン。素敵な生活の中に出てくる小物たちが「あ、これ贈り物にいいな」というのがあったりして非常に参考になる。ご本人たちが使っていて動画に出すくらいだから、気に入っているものが多いだろう。

こうやって最近は少しずつ贈り物初心者として経験値を積んでいっている。どんなに小さな行為でも、人を喜ばせたらエンターテイナーだ。肩肘張らないちょっとしたものででも、気持ちを伝える楽しみとして贈り物を嗜んで行きたい。

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