がんばらなくていい「オーガニック離乳食・入門」#1 日本の離乳食の間違いと疑問
はじめに
私たちが生きている今の時代はとても不自然な環境です。
環境汚染や食品ロス、便利や効率性、安さを追い求めすぎてあらゆる面で自然からかけ離れてしまっています。
食の欧米化で日本人の腸内環境も変わってしまいました。添加物や農薬、遺伝子組み換えや食品、そしてゲノム編集食品、さらにF1種の穀物や野菜など、何が何やら不自然な状況は加速しており、知れば知るほど何を食べていいのか分からなくなっていきます。
アレルギーや病気などは、自然に生きていないという体からのサイン。
一億総アレルギーと言われ、花粉症、食べ物アレルギー、寒暖差アレルギー、アトピー性皮膚炎など、誰もが何らかのアレルギーを持っていると言われています。 そして2人に1人ががんになるとも言われています。
がんなどの病気が増えた原因の一旦は食べ物や環境の影響が考えられますし、科学者や医師などもそのような研究結果を発表しています。 この不自然さは、人が自然からかけ離れた生活をしているサインでじはないでしょうか。
また現代は、飽食時代であるにも関わらず、偏食や、食べ物自体の栄養素が減少しており、新型栄養失調の方が約8割とも言われています。アレルギーや病気は分かりやすい症状ですが、ちょっとした頭痛やだるさ、冷えなどの不調などもゆくゆくは大きな病気に繋がっており、食環境と栄養という面で見ても不自然でアンバランスな現代なのは言うまでもありません。
現代人は食べすぎなのに栄養失調
自分の体のこと、食べ物のことは全然知識がないのが現状。私たちはどうしても大きな病気や事故など、何か緊急事態が起こらないと生活を見直すことができません。何も知らないと、自然と楽で便利でおいしいものに走る単純な生き物なんです。 不摂生や過労や思考の癖から病になり、その病は不自然な生活への警告であり、メッセージです。自分を取り戻すきっかけになります。暮らし方や考え方を訂正するのに、学び、不調などをきっかけに生活を見直します。
「そんな不摂生な生活していると体を壊すよ」と高校生の頃、コンビニの菓子パンばかりを食べている私に母は言ってくれていたのですが、その「不摂生」の意味を理解していませんでした。どれだけ体に負担になっているのか、では何を選べばいいのかまで教わることはありませんでした。合わせて危険性を理解しないと人はそのままが心地良いので、本気で変えようと思えないので、行動は変わりません。
私は、幼少期からアトピー性皮膚炎で、成人になってから悪化。20代後半に過度な仕事のストレスによる全身蕁麻疹が発症し、体のSOSが強くなっていきました。それまで食生活は乱れており、コンビニ、即席麺にコンビニのカット野菜。ランチはコンビニやカフェのサンドイッチのみ。お菓子だけの日も多くお腹を満たすことしか考えていませんでした。
更に妊娠時に蕁麻疹の症状へ、病院の先生からは痒みのストレスの方が母体にマイナスだということで、妊娠期や産後も飲み薬を飲み続けていました。母乳育児だったので薬の影響は気になっていましたが薬をやめることが出来ず、子どもに申し訳ない気持ちでいながらも、対処の方法が分かりませんでした。
それから生後6カ月くらい経過したときに、私の乳腺炎の悪化で粉ミルクに頼らざる負えなくなりました。粉ミルクにしたタイミングで子どもの血便が出てしまい、食べ物アレルギー検査を勧められ受けさせえてみると、卵・牛乳アレルギーが判明。粉ミルクに反応し血便が出たことが分かりました。卵のアレルギーレベルは最大値で、離乳食を始める前に気付けたことは幸いでした。
子どもに同じようにアレルギーの苦労を味わってほしくないと思い、どのように離乳食を進めるのがいいのか、マクロビ、食養生などの日本の伝統的な食などについて学び実践。子どもをきっかけに、私自身も食生活を改善するようになりました。
食事の改善をしてみると2週間ほどで最初に私の体に大きな変化がありました。薬がないとかゆくて眠れない位だったアトピーの痒さが収まり、蕁麻疹の症状がなくなりました。感動でした。
それをきっかけにどんどん学びを深めマクロビを含めた食養生を実践し、マクロビに偏らず、今体に何が必要かということに向き合い、必要な栄養をきちんと摂る、ファスティングなど試行錯誤をして、薬をやめることができ、肌質が大きく改善し、結果スムーズに薬を手放すことが出来ました。脱ステロイドの症状もなくきれいになったのです。
今、息子は3歳になりました。オーガニック離乳食で8か月からゆっくりスタートしご飯に味噌汁、梅野氏、お野菜が大好きな子に育っています。2歳になると自然と食べ物アレルギーもなくなりました。 赤ちゃんをきっかけにあなたが変わり、あなたのパワーで日本、地球も救えるのではないかと思っています。
子どもの強い体とこころを育てるのに、つよい腸が欠かせない!
それには離乳食から始まる食と、3歳までの幼児食が間違いなく鍵を握っています! 子どものために、体に良いものを食べさせたい、触れさせたい。健康な子どもに育ってほしい。という思いを持った方が読んでくださっていると思います。子どもが産まれてからの産後のお母さんは大変です。思った以上に目まぐるしく、学ぶ時間がほとんどありませんが、出産・育児は生き方を見直す最大のチャンスです。
そして育児は学びが必須!!
誰もが育児を習ったことが無いので、生まれたばかりの赤ちゃんを一人の立派な人間に育てるのに親は未熟なのです。あなたは赤ちゃんの月齢と共に親として成長していきます。一緒によちよち歩きで進んでいけばいい。
ただ、無知では自分の体は勿論、子どもを守れません。なのであなたの責任は重大です。こどもを健康に導くのはあなたの役割です。
知らなかった、調べなかったで、責任を誰かに押し付けても、病気や不調になってからでは遅いのです。
そう、出産・育児は生き方を見直す最大のチャンス !
育児はわたしに「自然と調和して一体となって生きる」という選択肢があるということを教えてくれました。そうすると、一般的に進められている離乳食のアイテムや、子育てのアイテムなど必要だと思っている物や、当たり前だと思っている考え方は、”誰か”(大企業や経済)にコントロールされているものであるかもしれないと気づけます。あるいは、不健康になるための消費になっているかもということにも気づけます。
様々な選択肢があることを知った上で、現代の安い、便利、時短など効率重視を優先して暮らすのか、そうでないオーガニックの選択をするのか。あなたには、自分の意思で選ぶチカラをつけて、子どもに伝えていける人が増えるといいなと思っています。
出産・育児は衣・食・住の環境を大きく変える必要がでてきます。 赤ちゃんのモノを選ぶときに神経質になる方も多いはず。できるだけノンケミカルで、自然に近いもの、木等の天然素材のおもちゃやオーガニックコットンの衣類、ノンケミカルの洗剤なども揃える方も増えてきました。
オーガニックライフ×離乳食
オーガニックというと、体に良さそうなクリーンなイメージはあるものの、敷居が高そう、高価すぎると思っていませんか。オーガニックとは、有機、有機農法をイメージさする方が多いのですが欧米ではもっと広義的にオーガニックという考えが広まっています。
オーガニックの意味は、
○無添加であること。
○無農薬・無化学肥料の農作物が原料であること。
○遺伝子組み換え食品でないこと。
○放射能汚染されていないこと。
これらが全てクリアされていることが、本物のオーガニックです。
オーガニックを中心にしたライフスタイルは、無農薬、添加物を含まないという意味で身体に良い、体に優しいというだけでなく、地球環境にも優しい暮らしのスタイルといえます。農薬や化学肥料を使わないということは、食材を育てる土壌や川などにもその化学物質が流さないため、生態系を壊すことがないため、環境や作り手の健康を守ることにも繋がっています。
私の考えるオーガニックライフは、ただオーガニック(有機)のものを選択するライフスタイルではなく、個ではなく全体性、目先のことだけでなく長期的な視点で捉えた上で、「何をどう選ぶのか」という指針をもって生きるスタイル、「生き方」そのものです。その選択は、子どもの発育や食事環境にとってどうか、食材の育ってきた環境が自然かどうかという視点で、子どもの食べ物について考えを伝えていきます。
離乳食と向き合うこの時期に、自分の意思でものを選ぶという視点を持ってみませんか。 離乳食を考えることをきっかけに自然と共に生きる、地球という星に生かされているということを気づき感じるきっかけになればいいなと思います。
5章に分けて記事をまとめています。
第1章(#1)では、今の日本の離乳食を進める際に感じた違和感と不自然だと思う内容をご紹介します。これを読むと、自分が離乳食を進めるのに何に疑問をもって、何をどう選択するか考え、決定していくヒントを得られると思います。
第2章(#2)は、子どもの腸のしくみや腸内フローラを育むのに3歳までが大事な期間であるポイントをお伝えします。 大人になってから不調を治すのは時間もお金もかかります。今は子どもの発達障害、ADHA、うつや肥満、不登校などあらゆる不調の原因が腸にあるという医学的研究も進んでいます。 3歳までにそういった不調を遠ざけて、体やこころの強さの要となる腸を作ってあげることが出来ます。「免疫力」の要である腸を、あなたの力で強くしてあげられます。少し制限があっても3歳までなら頑張れる気になると思います。
3章(#3)では、オーガニック離乳食の進め方をシンプルにお伝えします。オーガニック自体のハードルの高そうなイメージと、一般的な離乳食の頑張りすぎな面から解放されて、シンプルに考えられる様になります。
4章(#4)では、食材の選び方をオーガニック視点で選ぶポイントをお伝えします。台所の調味料なども見直してスッキリするはずです。まず化学物質などの子どもの体に害になるものを「入れない」考え方を身に着け、調理器具についても紹介します。できる範囲で離乳食をはじめられます。
5章(#5)では、食の次に子どもの体に触れるものやプラスチックなど買い物全般についてお伝えします。 地球全体視点、子どもや孫、それ以降も続く広義的な視点で、今の子育てにおいて気を付けたいポイントを紹介します。 読み終えた頃には、買い物を変えるようパッケージを見る癖がつくなど行動へ繋げられます。
離乳食をどう進めたらいいか迷うあなたの一つの選択肢として、この記事を参考に、子どもの離乳食について考えると同時に、あなたの食事を見直す機会にもぜひ繋げてください。
オーガニック離乳食は一般的な離乳食ではありませんが、一般的と言われる離乳食を選ぶかどうかは記事を読み終えて、あなたの意思でどう選択するか決めてください。どんな選択も自由です。
それでは、子どもへの最大のギフトとなる強い「腸」を作るための最初の離乳食を進めていきましょう。 子育てが楽になるかどうか、幼少期の食事の秘密をつかんで下さい。
1章
#1『日本に離乳食の間違いと疑問』
目次
1.日本に離乳食の間違いと疑問
2.早すぎる離乳食がアレルギーの原因⁉
3.母乳と粉ミルク
4.レトルト離乳食食べさせる?
5.ブレンダーでどろどろにして冷凍して電子レンジでチンは不要
6.便利アイテムが、超不自然な育児アイテム
7.生後2か月から大量摂取の予防接種は必要?
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