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インゴ・スワン「ストレンジ・ストーリー」(1)

PENETRATION:ペネトレーションの定義
1 通り抜ける、または貫通する。
2 抵抗を乗り越えて入る。
3 突き通す。
4 中を覗き込む、または見通す。
5 内なる意味や内容を発見する。
6 目や心で何かを突き通す。
7 入り込む、突き通す、または浸透する力を持つ。
8 実際に影響力を確立するために入り込む行為。

はじめに

この話は3部に分かれている。第1部に書いたことの真偽に関して、私は立証できないことを認める。

第2部は、月が非常に興味深い場所であることを、データと証拠に基づいて述べたものである。月に関する入手可能なすべての情報からほんの一部だけを選択したが、より詳細な情報に関心のある人のために参考文献に情報源を示した。

第3部では、テレパシーの問題について、ある仮説を立てて私見を述べた。

この話を公表しないよう勧める人もいる。それは、証明できないことを経験したと主張する人々を誹謗する攻撃に、みすみすわが身を晒すことになるからだ。私は数十年にわたってこのような攻撃を避けるために慎重な態度を取り続けてきた。しかし、年齢を重ねるにつれ、超能力現象に関する活発な研究を記録してまとめることに興味を持つようになった。

他の著作でも述べたように、私は常に超能力現象に強い関心を持っており、1970 年以降、その関心を深く追求する機会が偶然に得られた。超能力現象に表面的な興味以上のものを持つ人は、当然のことながら、社会の抵抗という泥沼に遭遇することになる。その泥沼では、それらの現象の真正性が系統的に解体され、疑念だけが残される。

この社会の抵抗は、たとえ疑わしい手法によるものであっても、超能力現象に対するすべての協調的アプローチを破壊することにほぼ成功している。この成功は、特に社会的権力の高い階層内で活発に行われ、その階層は、より下層の人間が実際に経験していることにはまったく関心がない。

支配的な社会階層が重要な超能力現象を否定する必要があるのはなぜか、それは調査して理解する必要がある。超能力に対する社会の抵抗は、その発達を防ぐことと、そうする実際の理由を不明瞭にしておくことの2つの側面に分けられる。

抑圧の理由の一つは、超能力を認めてしまえば数多くの社会制度を混乱させるということである。これらの制度は、たとえばテレパシーに「脅威」を感じるだろう。テレパシーは彼らの秘密を暴くために利用されるかもしれない。これにはかなり明確な真実性がある。実際このせいで、一部の階層は人類の超能力の可能性と戦っている。なぜなら、それらの階層にはテレパシーの侵入によって決して明らかにされたくない動機があるからだ。

もしそうなら、主な予防策は、超能力に関する真の理解を完全に根絶することだろう。確かに、そのようなことは起きた。私は長い間、これが政府、科学、学界、メディアに代表される社会の高位層による超能力の組織的抑圧に関する物語の始まりと終わりであると思っていた。

しかし、実際には、この本の第 1 部で説明されている出来事は 1975 年から始まった。だが、それが確かにあったことを私は証明することはできない。

(訳注)
インゴ・スワンがどういう人物か、彼がなぜ超能力実験に関わるようになったのかについて詳しく知りたい方は、彼の自伝「リアル・ストーリー」を読むことをお勧めする。

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