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インゴ・スワン「リアル・ストーリー」(131)

第 47 章 体外離脱したら、目は何に使うの?

この間、社交やパーティーに明け暮れて研究がまったく行われていないように見えたかもしれないが、まったくそうではなかった。私は完璧さと可能な限り最高のものを要求するワーカホリックだった。ジャネット・ミッチェル、シュマイドラー博士、そして、それほどではないにせよ、オシス博士もそうだった。そして、新たな熱意をもって、私たちは ASPR でさまざまな実験を始めた。

私は文献を長期にわたって研究してきたが、超能力の知覚が何から成り立っているかに対する関心が明らかに欠けていることに気付いていた。

結局のところ、超能力者は「見る」ために物理的な目のメカニズムを利用していない。最初は「見る」ことは精神的なイメージ画像に依存しているようだったが、過去には多くの人が、何も「見る」のではなく、ただ「感じた」だけだと言っていた。

中には「感じた」ものを何でも「聞いた」と言う人もいた。また、その「情報」はつま先や脇の下、あるいは他の珍しい解剖学的場所や部分から来たと言う人も少なくなかった。

ASPR 内部の派閥が破壊しようとした正式な 8 つの体外離脱実験に関する私自身のケースでも、私は常に「見る」わけではなかった。時にははっきりとした精神的なイメージ画像があり、他の時には、つかの間の非視覚的な「印象」が圧倒的に多かったのだ。他の時には、すべてがぼんやりとしていたり​​真っ暗だったりしたが、とにかく「情報が伝わってくる」感覚があった。

ある日、特に良い結果が出たあと、オシス博士は沈黙し、物思いにふけっていた。彼は二匹の蛇のように足を絡めて座り、顎を手に乗せて、鋭い目で私を見た。

「イェンゴ」と彼は言った。

「OOBのとき、目の代わりに何を使うのだろう?」

「それはとても良い質問ですね」と私は答えた。

当時はこれ以上この件について検討する時間がなかった。しかし今、ASPR に戻って、私はこの件についてもう少し時間をかけて深く調べるべきだと判断した。この活動は新しい勤務体制で私に保証されている 50 パーセントの時間の一部を占めることになった。

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