インゴ・スワン「リアル・ストーリー」（59）

1972 年 2 月 22 日、ベラ・フェルドマンがビーコン（出張実験者）を務めた。いつものように、私は脳波のリード線に繋がれ、OOBチェアに固定された。

ベラは午前 10 時 45 分に現場に到着することになっていた。合意された開始時間になると、私は彼女がどこにいるのかを説明しようとする。５分間隔でベラは別の場所に移動し、私は再び彼女がどこにいるのかを説明しようとする。

目標の場所はニューヨークの自然史博物館で、ASPR の建物からわずか数ブロックのところにあった。私は事前に目標がどこか知っていたかどうか覚えていないし、私の記録にもそれを示すものはない。

しかし、博物館の巨大な規模と、非常に多様なエリアや展示物についての議論を覚えているので、たぶん知っていたと思う。ヴェラは5分以内に行きたい場所に行くことができ、まったく異なる環境にいることになる。私は10年くらい博物館に行っていなかったが、そこでは頻繁に展示物が変化していた。

アウトバウンド・リモートビューイング実験は、その後数年のうちに世界中で有名になったので、最初の実験の全文をこの本に含めるべきだと思う。ジャネット・ミッチェルは、いつものように細心の注意を払って、非常に良い記録を残した。

実験は午前10時45分に開始され、その時に私は第一印象を述べることになった。しかし、ヴェラに集中しようとしたため、私は第一印象を10時35分に入力した。

以下に、ジャネットの正式な記録を再現する。ただし、それぞれの印象に関するフィードバックを追加している。与えられた時刻は、ジャネットのオフィスにある時計と同期したヴェラの腕時計に基づいている。

スワン - 1972 年 2 月 22 日 - 回答 (記録から抜粋) 最初の博物館訪問

10:35 AM - 彼女はすでにそこにいます。(フィードバック: 到着のおおよその時間は正確だった。)

10:45 AM - 彼女は廊下と南への階段がある円形の部屋にいると思います。壁には大きな絵があります。(ほぼ正解。ベラは大きな八角形の部屋にいた。壁には猿などのガラス張りの展示品が並んでいたが、標本は非常に大きな背景画を背景に展示されていた。私は背景画の展示と、そのすぐ前にある標本を区別していなかった。)

10:50 AM - 彼女は暗い大きな部屋にいます。たくさんの動物がいます。(正解。彼女は暗くなっている大きな動物展示ホールの 1 つにいた。)

10:55 AM - 長い廊下で、近くに電話ボックスがあるようです。(正解。ヴェラは予定より少し遅れていて、10:55 には長い廊下を急いで通っていた。最初は電話ボックスはないと言っていた。後で記録用にターゲットを撮影するために博物館に行ったとき、電話ボックスはなかったが、ドアの近くの壁には電話がかかっていた。この結果には特に満足した。それは私が見た電話だったが、ヴェラは見ていなかった。つまり、これはテレパシーではなく、移動型の透視だった。私はヴェラ自身や彼女自身の印象ではなく、周囲をスキャンしていたということだ。この側面は将来、「彼ら」のために作戦現場を調査するときに非常に重要になる。)

11:00 AM - 恐竜がいる部屋です。(正解。ヴェラは大きな恐竜の骨のある部屋にいた。)

11:05 AM - 赤いものが見えます。おそらく、一連の石でしょう。あれは、何であれ、散らかっているようだ。たくさんのケースに物が詰まっている。(正解。博物館が宝石コレクションのよりドラマチックな展示を後から作るようになるまで、石は巨大な部屋にある何十もの大きなガラス張りのケースに収められていた。他の大きな結晶や石、一部は非常に大きいものもあったが、ガラスなしで別々に、または大きなコレクションとして展示されていた。)

11:10 AM - 彼女は外の階段にいるようだ。とにかく階段がある。(これは明らかに見落としだったが、ヴェラは博物館からどうやって出るか考えていたと言った。)

この実験の結果は非常に刺激的で励みになった。私の退屈はしばらく消えた。

私たちは、超能力がサイキックスパイなどに使えるかもしれないという冗談を言い始めた。

それが本当のことになるとは想像もできなかった。

いずれにせよ、私たちの想像力は刺激され、全体的な雰囲気は非常に良かったので、私は再び退屈になる前に、正式な OOB 実験の最後の 3 つを終わらせることにした。数日後、OOB 実験は完了した。