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ルー・エリゾンドとリモートビューイング(5)

ルーは、対諜報活動を行っている間、対諜報報告書を定期的にレビューしていた。情報提供者が特定の場所が重要だと言ったとき、それが本当に重要かどうかを判断するため、ルーはリモートビューイング・モードに切り替えて、その場所に身を置いてみる。

かつて中東で、翌日に部下5人が調査する予定だった特定の場所について嫌な予感がした。
ルーは「それはやめたほうがいい」と部下の1人に言った。
「何かおかしい。君たちには入って欲しくない」。
「了解です」部下は言った。
「しかし誰かが行かないといけません。それに英国がすでに昨日そのエリアをクリアしています」
代わりに同盟チームが入り、IED(即席爆発装置)に遭遇した。

その後数年間のうちに、ルーはその分野の訓練を受けた他の4人のリモートビューアーに会うことができた。彼らはよく、この技術に関する経験について話した。

ある日の午後、彼らは、長い間米国政府の監視下にあったテロリスト容疑者について話し合った。その人物は彼らから何千マイルも離れた場所で拘束されていた。ルーは以前仕事でその場所に行ったことがあった。

テストとして、彼らは全員、弁当を持ってペンタゴンの安全な施設に集まり、グループでリモートビューイングを試みた。彼らは、独房にいる特定のテロリストに連帯した思考を向けた。彼らの誰も、仲間の命を喜んで奪った冷酷な殺人者に同情しなかった。

確かに何かが起こったようだ。数か月後彼らは、テロリストが弁護士に、CIA が眠りを妨げるために5人の天使を送ったと話したことを知った。白い光に照らされた5人の人物が彼のベッドの上に立ち、激しく揺さぶり、彼を恐怖に陥れた。彼は裁きが下されるのを感じた。彼は弁護士にこの話をし、その話は後に、囚人を困らせるためにCIAの秘密プログラムが使われたという大手新聞の記事になった。

ルーはハル・パソフ博士に彼らが行ったことを話したが、そのような事例に慣れているパソフはまったく驚きを示さなかった。

つづく

※この一連の記事(6回シリーズ)は期間限定で、暫くしたら消します

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