パンクロッカー、トム・デロングが語る科学、宗教、意識、そしてUAP(1)
ルー・エリゾンドやクリトファー・メロンといったUAP情報を巡るキーマンたちとTo The Starsという会社を立ち上げ、UFO機密に関わる政府や軍関係者、民間部門の要人などと幅広いコネクションを持つトム・デロング Tom DeLongeが2月21日に公開されたポッドキャストで語った内容から興味深い部分を抜粋して紹介する。
そもそもトム・デロングという人物について(音楽面を除けば)それほど日本では知られていないと思われるので、彼の人物とこれまでの活動経歴を紹介するところから始めたい。
トム・デロングはアメリカの人気パンクバンド「ブリンク 182」のギタリストおよびボーカリストである。
「ブリンク 182」はポップ・パンクの代表的なバンドの一つであり、アルバム『エニマ・オブ・アメリカ』が全世界で700万枚の売り上げを突破し、世界各国で数々の賞を総なめにするなど、爆発的なヒットを記録した。
バンドは2005年にいったん活動休止したが2009年から活動を再開している。トム自身は2015年にバンド脱退を宣言したが、2022年に復帰した。
トム・マシュー・デロング・ジュニア (Thomas Matthew Delonge Jr.) は、1975年12月13日生まれ。本名はトーマス・マシュー・デロング(Thomas Matthew Delonge)。十代の頃から宇宙人やUFOなどの宇宙に関することや歴史に関することに興味を示していたという。
バンドメンバーのトラヴィス・バーカーは2019年のジョー・ローガンとのインタビューで、デロングがUFOに対して信じられないほど情熱を持っており、ツアーバスの窓の外でUFOを探していたと証言している。
2015 年にデロングは、To the Stars, Inc. というエンターテイメント会社を設立し、これは2017 年により大きな To the Stars Academy of Arts & Sciences に統合された。新会社にはエンターテインメント部門とは別に、UFO学及びトゥ・ザ・スターの共同創設者ハロルド・パソフによる周辺科学の提案に特化した航空宇宙部門と科学部門がある。
この会社の設立に当たり、デロングは空軍組織や国防総省と協力している航空宇宙企業の幹部たちと接触し、政府のUFO研究に関する何らかの示唆を受けたとされる。
事実、デロングの人脈が単なるパンクロッカーの伊達や酔狂の域に留まらないハイレベルの政府・軍関係者に及んでいることは以下の事実からも明らかである。
2019年、同社はUSSニミッツUFO事件に関するヒストリーチャンネルのテレビ番組『未確認:アメリカのUFO調査』を制作し、デロングも出演した。
2020年4月、国防総省は、デロングが会社を通じて公表した3本のUFOビデオを正式に機密解除した。
彼には『Sekret Machines Book 1: Chasing Shadows』(2017)という著作もあり、SF小説の体裁を取っているがUFO研究に関するドキュメントとしても読める。この本の序文を書いているのが今回のポッドキャストの対談相手であるジム・セミバン(Jim Semivan)であり、彼はCIAの国家機密局で25年間勤務した退役軍人である。なお初版の序文はジャック・ヴァレが書いている。
2022年にはこの本の続編『Sekret Machines Book 2: A Fire Within』が出ている。
UFOコミュニティにおけるデロングの評価には毀誉褒貶あるが、少なくとも彼が政府や軍や民間部門のUFO機密に関わる要人たちとコネクションを持っていることには疑いの余地がなく、デロングが述べていることには彼自身の推測と並んで、ある程度の確証が含まれていると思われる。
アメリカのUFOコミュニティ掲示板(reddit)でのデロングに関する代表的な意見を挙げておく。
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