Pグリの思い出
スマホで名刺を作って交換するアプリ
「アイドルマスター P GREETING KIT」
通称Pグリのサービスが終了しました。
アイマスP特有のイカれた文化、名刺交換。
そこに公式側が大量の素材を用意して殴り込んできたのはなかなかの衝撃でした。
しかも全て無料。
最後まで一切の課金要素がなかった。なんで?
当時コロナ禍だったことや、そもそも紙は意外と管理が大変なのもあって
「今後の名刺交換はPグリがメインになるのかな」
なんて思ったりしたんですが、結果としては
ぜんぜんそんなことなかったです。
なぜそれほど普及しなかったのか。
それは単純にあんまり使い易くなかったからだと思います。
まず編集画面の挙動がぜんぜん思い通りにいかなくて、動かしたくない箇所が動いてしまうことが多々あり非常にストレスでした。
ただこれは私がポンコツなだけの可能性があるのでなんとも言えません。
ネットでは「使いやすかった」「手軽で良かった」なんて意見も見られるし。
本当に???
全員機械に強い系女子か???
私は早々に断念して「自分で画像を用意して文字だけPグリで入れる」という形に落ち着きました。
描いた方が楽だし早かった。
そして何より交換周りのシステムが致命的にダメでした。
このアプリは対面で名刺交換するときもネットに接続するので、回線が混雑してると繋がりにくくなるという致命的な欠点がありました。
つまり人の多いライブ会場との相性が最悪だったんです。
一番使いたい場所が一番使いづらかった。
これは赤外線通信のないスマホ側の問題でもあるのでどうしようもない部分ではあるんですが、
開場直前のとくに混雑する時間帯は交換がうまくいかないことが多くて、泣く泣く諦めたこともありました。
一度これを経験すると「もうPグリはいいかな」ってなる人がいても仕方ないな、と思ってしまいます。
「無料のアプリに何言ってんだ」と思われる方もいるかもしれませんが、
元々名刺交換をしてるPたちは印刷会社にお金を払って作ったものを無料で配ってる変態が殆どなので、有料アプリだったとしてもそれほど文句は出なかったと思います。
むしろ公式側の利益になるほうがいい、まである。
「無料じゃなきゃ使わない」って人もいるから難しい問題ではありますが。
そんなに気に入ってなかったとはいえ、
やはりなくなってしまうのは少し寂しいです。
私は名刺を作る際、紙版とPグリ版の両方を用意していました。
紙のみ、Pグリのみ、どちらの相手にも対応できるので。
画像は基本共通なのでそれほど手間でもなかったです。
作った名刺は前述のお試し版を除くと7種類。
紙版は合計1000枚くらい配ったのに対し、
Pグリで交換したのはわずか43枚でした。(全て対面のみ)
Pグリの普及率の低さが伺えます。
が、どの現場でも必ず誰かとは交換していました。
ゼロだったことは一度もなかったので、毎回用意しておいてよかったです。
Pグリで名刺交換デビューした人もたくさんいたと思います。
頑張って作ったのに、周りが紙派ばっかりであまり交換できなくて寂しい、なんてこともあったかもしれません。
もしそういう人たちとお話しできて、いい思い出になれてたとしたら嬉しいですね。
これを機に今後も名刺文化に触れ続ける人がいたなら、Pグリがこの世に生まれた意味はあったんじゃないでしょうか。
今まで運営してくれてありがとう、公式さん。
しかしいつも用意してる名刺ありますボード、今後は「Pグリ版もあります」の文言を消したバージョンを作らないといけないんですかね。
めんどくさいしこのままでいい気もする。
これもPグリの思い出のひとつだし。
いなくなってしまったPグリのこと、時々でいいから…思い出してください。