自分の前世記憶をざっと1ページにまとめてみた
前回の投稿でも触れたとおり、私の“前世記憶”は長編小説で描いています。(ただしこれは純粋な記憶そのものではなく、記憶をベースに描いた創作小説です)
短い話だけで定型のレッテルを貼られるのは大変に辛いことです。特に私の前世は、使い古されたレッテルで勝手なイメージを語られることの多い人生。
だから本当は小説を全て読んでご理解いただいた方に対してだけ、お話をしていこうと考えていました。
ただ長い小説を読むのが苦手な方・小説には興味ないが“前世資料”として筆者の記憶を知りたいと考える方もけっこう多くいらっしゃるようです。
占星術ジャンルの方々からはそのような要請を多くいただいてきましたが、書籍を購入してくださった方々との公平性が取れませんのでお応えできず、心苦しく思ってきました。
最近ようやくnoteに登録し、有料ページを作成できるようになりました。そこでここに記憶のみ抜き書きした文※を掲載することにします。
なおこれは正真正銘、実際に私が見た前世記憶の表現です。この箇所に限り意図的なフィクションはありません。つまりフィクション多めな『我傍に立つ』より正確ということになります。
※転載文は高校時代を描いた小説『僕が見つけた前世』から。
〔ご購入前に確認を!〕『我傍に立つ』『僕が見つけた前世』どちらかの小説をご購入いただければ、筆者ブログの要パスワード記事も全て読めるため圧倒でお得です。他記事には一切興味がなく、筆者の“前世記憶”だけ手短かに知りたい方のみご購入ください。
今世の思い出と、前世記憶が切り替わるとき
それでは転載していきます。
前段階、過去世へ導かれる場面のみ無料公開。
----以下小説からの転載----
4歳か3歳まで幼い日のことを思い出すと、記憶がストップした。もう思い出せないほど昔まで辿り終えてしまったようだった。
ところがその先にもまだ記憶があることに気づいてしまい、僕は身震いした。体の芯から恐怖が湧いた。
目の前に暗い淵が横たわっているイメージが感じられた。
淵の向こうは分厚い黒いカーテンに覆われていて見ることはできない。でも、たしかにまだ記憶の先はあって、遡ることができると知っていた。
その暗い淵は“死”だ、と僕は直観した。
死という境界で現世と前世を分けているのだ。
“いけない。これ以上、先へ行ったら戻れなくなる”
激しい恐怖にかられ、僕は引き返そうとした。
しかしその瞬間、足をすべらせるような感覚があった。吸い込まれるように、僕は真っ暗な“死”の境界へ落ちて行った――
【境界を越えた先】
“カチリ”
急に場面が切り替わった感覚があった。
それまで夢だった映像の中にニュースが飛び込んでくるような、目覚めた意識のリアルな感覚だ。
さっきまで自分自身で想像していた落ち武者などのイメージとは比べものにならない、現実の目で見ているかのようなはっきりとクリアな映像が見えた。
目の前の薄いヴェールが風で煽られ、持ち上がっていた。
そのヴェールは、通常は見られないようになっている“前世記憶”を隠すための覆いの象徴だと感じられた。
分厚いと思っていた壁が案外、レースカーテンなみに薄いものだったと知って少し驚いた。
いつの間にか恐怖心は完全に消えていた。
意識が死の淵を越えたので、怖がる必要がなくなったのだ。
ヴェールの向こうには荒地が見えた。
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