身近な人と小さなことでは喧嘩するのに、遠くでの出来事には無関心にならざるを得ない社会って変だよねって話
今回は写真は使いません
皆様はルワンダ内戦をご存じでしょうか?
「教科書で少し見た気がする」
「アフリカの民族紛争だっけ?」
「聞いたことない」
色々な感想を持たれているだろう
たった100日間で80万人が殺害されたルワンダ虐殺。その死亡率は、ナチスドイツによるホロコーストの3倍とも言われている
第二次世界大戦死亡者数の半分が100日で失われた
ルワンダ虐殺は、”アフリカで起きた20世紀最大の悲劇”とも言われます。
ルワンダ虐殺では、1994年の4月から7月までの100日間で、多数派のフツ族(国民の約85%)が少数派ツチ族と穏健派フツ族約80万人*を殺害しました。
白人が来るまではフツ族、ツチ族に違いはありませんでした。
1918年の第一次世界大戦終結までは、ドイツ領東アフリカに置かれていたルワンダ。その後、ドイツが敗戦すると同時にルワンダはベルギー統治下に移ります。
先ほど書いた通り、ルワンダ虐殺では多数派のフツ族が少数派のツチ族(と穏健派フツ族)を虐殺しましたが、本来フツ族とツチ族の違いはあってないようなものでした。
かつて少数派のツチ族がルワンダ王国を支配していた時、フツ族は農耕、ツチ族は牧畜を営む生活の違い、また身長や皮膚の色、顔に多少の違いは見られたものの、両者がお互いの違いを明確に認識していたわけではなかったと言われています。
フツ族とツチ族の違いはベルギーが創り出したものでした
ベルギーがルワンダの植民地化を行う過程で、「ツチ族の方がヨーロッパ人に近くて優れている」という人種的差別観を持ち込み、フツ族とツチ族が対立する根本的原因が生まれました。
その時ベルギーは、「ツチ族の方が鼻が高くヨーロッパ人に近い」「平たい鼻と厚い唇を持つ顔はフツ族」と、勝手に「顔の違い」を見定めました。当のルワンダ人たちですら、顔の違いをほとんど認識していなかったにもかかわらずです。
ルワンダ内戦
原因は何かと言われれば
西欧諸国からもたらされた差別意識でした
私が言いたいのは
アベが悪いといったり
そうだそうだと同調したりする人は
そういう事実を知ってるのかなって事
世界的に重大な事に目を向けてみては?
そしてそれが出来ない事はすでに罪であるという事
「よく聞くアフリカの民族対立だ」
「フツ族、ツチ族はどうして違う民族同士仲良くできなかったんだろう?」
「アフリカの人は本当に野蛮だな」
「遠くの国でそんなこと起きてたんだ。でもわたしには関係ないね」
そういう感想しか持てないのなら、人としてどうなのだろう。