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和レゲエ数珠繋ぎ-第56回-ケイタ
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アーティスト名 大塚まさじ
曲名 コミュニケーション
発売年 2000年
少し間が飽きましたが第56回です。引き続き関西・フォーク人脈の流れから和レゲエを紹介します。
ここまでの数回で、西岡恭蔵が関西のシーンにて大きな役割を担っていることは見えてきました。では相方とも呼べる大塚まさじには和レゲエはないのか?と、ディランIIやその後のソロとレコードを改めて聴いていきますが…すぐには見つかりません。
そうこうしているうちに、自分の中でフォークのシーンがどんどん面白くなりました。レゲエ云々そっちのけで、CDでしか出ていない後期作品などもチェックし始めた矢先に和レゲエ発見。
2000年にリリースされたアルバム『一輪の花』から冒頭を飾るパンチの効いた1曲です。クレジットを見ると…西岡恭蔵と大塚まさじによる共作。このアルバムは西岡恭蔵への追悼の意図があるそうで、その1曲目がレゲエというのはグッと来るものがあります。演奏も歌詞もとても良い。
大塚まさじと共に、アルバムの共同プロデューサーとして名を連ねるのはチャールズ清水。第53回でも触れたSooo Baad Revueのメンバーです。ちなみに妻は岩本千秋、第54回にて紹介したバンド・LAZY HIPのボーカル。LAZY HIPのアルバムには西岡恭蔵作の曲も和レゲエもありますし…交錯具合が当企画としては興味深いです。
また、レゲエではないですがアルバム収録曲で触れておきたいのが「On The Sunny Side Of The Street」の日本語カバー。訳詞を担当しているのは西岡恭蔵の妻・KURO。作詞家として松田優作、太田裕美などにも詞を提供しています。西岡恭蔵が詞を提供している矢沢永吉の楽曲にも、KUROとの共作と予想されているものがあります。この選曲に、大塚まさじの2人への追悼の想いを感じました。
彼らの関係は私が語れるようなものではなく、諸々の背景等は割愛しますが、西岡恭蔵より先に亡くなってしまったKUROには追悼アルバムがありまして…そこにも和レゲエが収録されていますので、この流れで紹介させてください。
歌っているのはもんたよしのり。第36回、第39回と紹介した、神戸を代表するアーティストです。楽曲は「燃えるキングストン」
第50回のBANANA BLUEも同曲のカバーです。演奏も含めて相当渋い仕上がり。レコードで欲しい。
関西のシーンが続き、そろそろ次に〜と思うのですが、どんどんレゲエが出てきて進めません。関西のフォークが盛り上がっていた70年代、そこに並行して現れたレゲエ。交わるのは当然のことでしょうが、改めて…レゲエの影響力の強さを感じております。
色んな和レゲエを探っている感覚でその割合をイメージすると、関西フォークシーンではレゲエの登場回数は多い。という訳でここぞとばかりに探検中。まだ進む必要あり、もう少し続きます。
今週もありがとうございました!