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和レゲエ数珠繋ぎ-第63回-ケイタ

アーティスト名 りりィ
曲名 春子
発売年  1978年

流れで今回はりりィレゲエを探します。りりィは、浅川マキ南正人のプロデューサー・寺本幸司が手がけたアーティスト。サウンド面のプロデュースには、ジャックス木田高介が多く関わっていました。

ライブのため一度だけのつもりで…と名付けられたというバックバンドの名前は「バイバイ・セッション・バンド」で、名だたるミュージシャンが出入りしていたそう。キーボードは木田高介から国吉良一、そして坂本龍一へと変わっていきます。

レゲエ曲が多数あるりりィの楽曲の中、個人的に好きな3曲を載せてみます。まずは前回も触れていた76年の「天気になあれ」アルバム『オーロイラ』に収録。編曲は坂本龍一です。ストリングスが優しい。

続いて77年りりシズム』に収録の「春子
まさに今の季節にピッタリな冬の和レゲエ。編曲は佐藤博、他にもりりシズムのメンバーをよく見ると小原礼佐藤茂ペッカーまで参加しています。カクトウギセッションの夜明けかと思うメンバー、アルバムにはもう1曲レゲエが収録でぬかりない。

さらにもう1曲、78年気にしないで』に収録の「E ・S・P」こちらは7インチもあります。ここでは木田高介とカリフォルニアのジャズロックバンド、ナッシン・シリウスが全面参加。変わらずレゲエが入っているのが嬉しいところ。入りもドラムで使いやすいです。

前回の「さようならになった日」然り、りりィのリリックは面白くサウンドも良い、全て7インチでお願いします。

その後のりりィ作品にもレゲエは登場するのですが、坂本龍一が参加していたバイバイ・セッションバンドの第二期頃からの数年、76年〜78年辺りが個人的には印象に残りピックアップしました。

レゲエ以外でもグルーヴのあるDJ好みな楽曲がりりィには多くあり浅川マキ南正人の流れにいるのも納得。この年代周辺の古き良き和レゲエは心地よく聴きやすいです。

最後に、レゲエではないですがここまでよく登場した関西フォークレゲエのすぐ隣にあったボブディランカバー、りりィにもありましたので載せておきます。

今週もありがとうございました!


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