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全ての藁がビニールになる前に

ひょんなことから藁細工を始め、まだまだ 足半修行中の私です。

藁界に飛び込んでから気づいたのですが、日本は今とんでもない危機的状況にあります。

藁細工を作る人が居なくなりそうです。

昔は米を育て、藁細工を作っている方が普通にたくさんいらっしゃいました。

ですが、機械化により藁が手に入りづらくなり、日常的に藁を活用する人が減り、今はしめ縄や祭りの履物などが少し残っているばかりと思います。実用というより、神聖な場所で使われてきた藁です。

その少しだけ残った藁もついに、作り手が次々と引退され、祭りに使うワラジすら供給不足になり、私の所属するボランティアグループの師匠のところに受けきれない程の注文が集中するようになりました。

ワラジは、私が作るとすれば一足三〜四時間かかります。それを格安で請負うので仕事にはなりません。

かと言って高い値段を付ければ、お祭りはビニール製のワラジで代替するしかなくなるでしょう。一度ビニールになってしまえば、もう藁に戻ることはないと思います。

全部ビニールになってしまう前に、残せるものなら藁を残したい。これから日本はどんどん人手不足になるのは確定事項。難しいですが、それでも神聖な場所には当たり前に藁がある国であってほしい。

#藁細工 #藁

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