藁ネイティブさんの体験談
日本民家園で藁細工実演をしていると、昔藁を実際に暮らしの中でつかっていたという方に話しかけられる事が頻繁にある。
私はそういった方々を”藁ネイティブさん”と勝手にお呼びしている。
備忘録として、藁ネイティブさん達が話してくれた体験談を記録しておきたい。
◾️雨の日は蓑を被って出かけたが、結局濡れてしまう
雨の日の蓑の使い方は、私にとって深掘りしたいテーマですので大変参考になりました。
藁にはあまり撥水性がないので濡れてしまうのですね。それでも、ビニールの雨カッパがなければ被ると思います。ヒロロ(ミヤマカンスゲ)蓑には撥水性があると言いますが、誰もが持っているものでもない筈。
藁の蓑の撥水性を高める工夫もあるようなので、引き続き調査します。
◾️藁打ちする前に川で一晩さらして柔らかくしてから打っていた
藁打ちをどう楽にするかは本当に切実。
私は藁打ちする直前に霧吹きで湿らすだけなのですが、真似をして風呂で一晩浸けてみました。慣れないからか、滑って扱いづらかったです。”川で”というのが肝なのかもしれません。
◾️草鞋を履いて、予備の草鞋を持って学校に行っていた
お祖父様が朝に草鞋を編んでくださったという事で、きっと仕事の早いお祖父様だったのだと思います。私が朝に草鞋を編み始めると、出来上がりは昼になります。。
※もしこの記事を読んでいる藁ネイティブさんがいらしたら、ぜひ体験談をお聞かせください。随時更新予定です。※