歯科器具の名前を覚えたい!
未経験で歯科助手として、歯科医院で働き始めた皆さん!
歯科器具の名前をどうやって覚えようと、悩んでいませんか?
未経験の新人歯科助手さんに、お会いすることがあるのですが、
立派な本を先生から渡され、
「こんなに覚えなくちゃいけないんですね。
辞めたくなりました・・・。」
と、話す方も大勢います。
そこで、考えました。
出る順ですよ。出る順!
中高生の頃、英単語の出る順という参考書がありましたよね。
出る頻度の高い順に、単語が載っていて覚えるというアレです。
未経験歯科助手の仕事も、出る順で覚えればいいんです。
ということで、基礎の基礎の器具から、
登場回数の多そうな治療を順番に、
使う器具の名前を並べていきます。
まずは、よく見て、形と名前を目に焼き付けましょう。
最も登場頻度の高い器具の一覧
基本セット
歯科医院に行った時のことを思い出してみましょう。
ユニットと呼ばれる患者さんが座る椅子の横に、
金属のトレーの中に、色々な器具が入っていましたよね。
あれが、基本のセットです。
上から、ピンセット、ミラー、探針(タンシン)エキスカ、ストッパー
バキューム、バット
先ほど、トレーと言ったのは、バットと呼ばれています。
実は、歯科の用語の中には、他にトレーと呼ぶ物があるので、
これは、必ずバットと呼びましょう。
ピンセットとミラーは、わかりますよね。
探針あたりから、「ん?」かもしれません。
探針は、虫歯を見つけるときなどに使います。
虫歯は、歯が酸によって溶けていく病気です。
だから、虫歯になった歯は、この探針がずぶずぶと
入っていきます。
探す 針です。
エキスカは、正式名称「エキスカベーター」です。
虫歯を取り除いたりするのに、使います。
ストッパーは、接着剤を入れたり、
仮封と言って、根っこの治療の途中で、仮に封鎖をするような時、
粘土のような仮封材を詰めるのに、使います。
バキュームは、患者さんの口の中の水や唾液を吸う道具です。
患者さんの左側アシスタントの所に、つなげて使います。
これらをバットに乗せたのを、
基本セットと呼びます。
患者さん一人に必ず1セット置いて、治療を行います。
治療が終わったら、すぐに片付けて、
次の患者さんのために、新しい基本セットを用意します。
ユニット周り
ユニットとは、患者さんが座る椅子のことです。
先生の右側には、基本セットを置くユニットテーブルがあり、
上には、ワッテ缶が置いてあります。
ワッテとは、いわゆるカットした脱脂綿です。
ワッテ缶の中に入っています。
ロールワッテは、治療する歯が見やすいよう頬と歯の間に入れたり、
唾液を吸うために、舌と歯の間に入れたりします。
綿球は、脱脂綿で出来た小さな球です。
水分を取ったり、表面麻酔を塗ったりと、様々な用途があります。
ユニットテーブルの上には、
歯科医院によっては、
頻繁に使う薬などが置いてあることもあります。
ユニットテーブルの端には、
色々な器械が刺さっています。
スリーウエイシリンジとは、水と空気が出る器械です。
詳しく話すと、
水と風に加えて、両方押して霧が出ます。
3種類が出るので、3wayシリンジです。
次に、
歯などを削る器械について話します。
削る器械は、3種類あります。
エアータービン
コントラ
ストレート
の3種類です。
それでは、これらの違いを話します。
エアータービンは、
空気の力で回り、主に歯を削るときに使います。
コントラとストレートは、エンジンの力で回り、
歯を削ることもありますが、
他に、金属や詰めた物などをピカピカに研磨したり、
歯のクリーニングをするときに使います。
ストレートは、口の外で作業する時に使います。
超音波スケーラーは、超音波の力で、
歯石などを取ったり、仮に詰めた物を外したりするときに使います。
ここまでお話ししたのは、ユニットの先生側に装備された器械です。
ここからは、アシスタント側にある器械の話をします。
アシスタント側にあるという事は、
歯科助手である皆さんが、使う器械です。
バキュームは、基本セットの中にありましたね。
あれを、このホースに繋いで使います。
スリーウエイシリンジは、先生側にあるのと同じです。
排唾管は、初めて出てきました。
これは、こんな形をしています。
バキュームと同じ様に、排唾管のホースに繋いで使います。
唾液を吸う道具ですが、
排唾管は、歯を削ったりする時ではなく、
根っこの治療の時のように、
口を開けたままにする事で、溜まった唾液を吸うために使います。
次は、その他の器械です。
これが、外付けバキュームです。
コロナ期以降、どこの歯科医院にも装備された器械です。
患者さんの口のあたりに飛んでいる飛沫を吸います。
患者さんとして歯科医院に行ったことのある方なら、
ご存知だと思いますが、患者さんがうがいをする所を、
スピットンと言います。
削る器械を深掘りする
先ほど、削る器械をご紹介しましたが、
もう少し詳しくお話しします。
これらの削る器械は、それぞれのホースに繋いで使います。
と、同時に、先端にバーとか、ポイントと呼ばれるアタッチメントをつけて
使います。
当然、それぞれにつけるアタッチメントは、違います。
アタッチメントには、
バーと呼ばれる物と、
ポイントと呼ばれる物があります。
バーとは、すべてが同じ素材でできている物で、
ポイントとは、違う素材のものでできている物をさします。
この2種類は、どちらもストレートに刺して使いますが、
左は、先端にシリコンがついているので、ポイント。
右は、全て同じ素材でできているので、バーと呼びます。
ただ、エアータービンにつけるアタッチメントに関しては、
先端に違う素材の物がついていても、
バーと呼ぶことがあることを、
頭の片隅に入れておきましょう。
エアータービンにつけるバーは、
ほんの数センチの小さなバーです。
とても小さなバーですが、先端には、
ダイヤモンドが付いている種類もあり、とても高価です。
だから、間違って捨ててしまうことのない様、
細心の注意を払いましょう。
次は、コントラです。
こちらは、コントラの中に差し込む部分が、
こんなふうな形をしています。
歯を削ることもありますが、
どちらかというと、
クリーニングの時や、研磨をする時に登場することが多いです。
3つ目が、ストレートです。
真っ直ぐに差し込む様にできています。
真っ直ぐ長いのが、ストレート用のポイントやバーです。
ストレートは、口の外での作業に使います。
例えば、入れ歯を調整するために削ったり、
仮歯を作ったり、
また、それらをピカピカに磨く時にも活躍します。
ここまで、毎日毎日使う道具をご紹介しました。
ここで、
有料記事の先にあるPDFについて説明します。
PDFの使い方
これは、メモ帳のように、使っていただきたいと思っています。
歯科医院によって、使うセメントの種類など、微妙に違います。
同じ成分であっても、製造会社が違うこともあります。
呼び方も、先生によって違うこともあります。
製品名をおっしゃる先生もいれば、
成分をおっしゃる先生もいます。
また、どこにしまってあるかも、
書いておくと、とても役に立ちます。
どこにしまってあるかは、
自分がわかるように書き込んで下さい。
まさに、器具の所在地は、
私には、書き込む事はできません。
だから、所在場所や在庫の場所、
先生がなんと呼んでいるかなどを書き込むことで、
このメモ帳は完成していきます。
ぜひ、皆さんのお役に立ちたいと思っております。
ご購入頂けたら、嬉しいです。
もちろん、
優しいスタッフに囲まれて、
同じ質問を何回しても
笑顔で教えてもらえるなら、
こんな一覧はいりません。
しかし、多くの人が、
器具の名前を何回も聞けずに、
悩んでいます。
だから、
聞きにくいなら、
持ち歩けばいいじゃん!
という発想で作りました。
歯科器具の名前については、
以下の動画でもご紹介しています。
合わせてご活用下さい。
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