「SUSONO」のローンチイベントに参加して感じたことをまとめてみた
12月3日、目黒某所にて【暮らしをもっと楽しむためのコミュニティ】ことSUSONOのローンチイベントが開催された。
このSUSONOは、佐々木俊尚「21世紀の教養を身につける議論型コミュニティLIFE MAKERS」と松浦弥太郎「くらしのきほん」×「灯台もと暮らし」×「箱庭」のメディア集合体「スチーヴ」が一つになり、より広い分野で、ゆるやかにつながりながら、新しい暮らしの文化圏を作ろうというプロジェクトです。
なぜSUSONOに参画するのか…というのは、この組織の前身であるLIFE MAKERSに私も参加していたからだ。ようするに、合体に伴い継続して新団体に合流するのである。
まず、私がLIFE MAKERSに入ったのは今年の春だった。ちょうどその頃は本業のサラリーマン業で色々あり、「このままではマズイ、勉強しなくては!」という思いから入会した。この会のメイン事業であるトークイベントは、都合もあり出席率50%くらいになってしまったが、どれも非常に知的好奇心をくすぐられ、かつその後じわじわと仕事や生活に役立っていくものだった。
そんな最中、他団体と合流しSUSONOとして新たにスタートすることが、今年の秋に発表された。
引き続き継続参加することに何ら迷いはなかった(しかも月謝が下がった!)。ただ、最初は「することにはあんま変わりは無いのかな?」という気もしていた。
その考えは、公式会員サイトがオープンしたこと、そしてこのイベントで語られたことを身に染み込ませているうちに、だいぶ変わったわけである。
1つ目はSUSONOは「優しい雰囲気」の中で物事を運ぼうとしているということだ。LIFE MAKERSもリラックスした学びの場だったが、それ以上にである。学ぶ内容にアカデミックな要素が薄くなり、「生活」「暮らし」といった地に足着いた要素が増えていく側面も大きい。
これに関してはもう1つの合流先であるスチーヴ側がもたらした化学反応かもしれない。恥ずかしながら、スチーヴの存在は今回の合流で初めて存じた。なのだが、「おおっ、考え方は近いじゃん!」とすぐ思った。
特に松浦弥太郎氏のお話は非常にガツン!とくるものがあった。「”愛情不足“を探すことが仕事や暮らしにとって大事なこと」という一言は、自分のボキャブラリーからは絶対に出てこない…もとい、この言語感覚の下で学べるというのは非常に嬉しい。
とはいえ、ただ単に受け身で学べる場所ではないというのが、SUSONOのもう一つの側面である。そう、メンバー側の知見、経験、熟知していることを相互に還元し合う場として、SUSONOは動こうとしているのである。
事前に公式サイトで質問を募集していたので、僕は「SUSONOがメンバーに求めていることは何ですか?」というものをぶつけた。イベント当日、松浦氏からは「(年長者としては)経験や知見を引き出して欲しい」、鳥井氏からは「自分の言いたいことを言える場所にして欲しい」という答えが返ってきた。要するに、メンバー自身の主体性が求められている…ということである。
今までは学校に行き、先生の言葉を聞き、学びを深める。そんなイメージだった。そういうイベントも続いていく。しかし、SUSONOの本質は、メンバーが流動的に先生と生徒を行っていくものではないだろうか? と思ったのだ。
そういう学び方、学ぶ場所ができることで、SUSONOの可能性は広がっていく…。
まだ始まったばかりであるが故に、運営や会員も手探りである。ただ、何かができる心地よい場所があるのならば、参画しない理由がない。SUSONOの可能性を、どんどん追究していこうと決心したローンチイベントだった。
というわけで、最初は何をしましょうかね。一応、「SUSONO版電子雑誌制作委員会(仮称)」という謎の組織名だけ、ここに記しておきますね。あと、すそのっぽい写真は昨年の夏に八丈島で撮影したものです。ではまた…