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旅の途中でカップ麺

僕は旅行の途中で必ずすることがある。どこかで必ず最低でも1回は、夕飯にカップ麺を食べることだ。

こんな話をしたら、呆れる人が大半だろう。せっかくの旅行なのに! と。

旅とカップ麺の出会いは、何年か前の函館旅行だった。予想外の出費と競馬の負けが重なり、このままではお土産代が捻出できない事態となった。
そこで編み出されたのが「夕飯カップ麺作戦」だった。正確に言えば、食べたのは北海道内限定商品「やきそば弁当」なので、「夕飯カップ焼きそば作戦」か。いや、そういう問題じゃないか。

それ以来、旅行とカップ麺は切っても切り離せない関係になった。阿蘇山の雄大な眺めを思い出しながら、ホテルで食べた一杯。台風に怯えながらも、なんとか脱出できそうな見通しとなった八丈島旅行最終日の一杯。札幌からの大移動を終えて、帯広のゲストハウスでヘトヘトになりながら食べた一杯…。
どれも忘れがたいエピソードとともに、僕はカップ麺を食べている。でも、どんなブランドのやつを食べたかは覚えてないけど。

それにしても、なんで旅行の途中でカップ麺なのか? それぞれのエピソードに共通するのは、「ホッとした瞬間にカップ麺の蓋を開けている」ことだろうか。周囲の新鮮な空間や予想外の緊張が過ぎ去ったあとだと、どうも普段通りのことをしたくなる。それが僕の場合、カップ麺を食すことになるのだ。

さてさて、そんなことを考えているうちに、ラーメンが丁度良くなってきた。この草津温泉めぐりの締めくくりは、やっぱりこの一杯なのである…

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和良 拓馬
どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)