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ナポリタンこそ、柔らかくあれ
先日、新宿をふらついているときに「スパゲッティーのパンチョ」という店に入った。雑居ビルの地下という怪しいロケーションに惹かれて入ったのだが、よくよく調べてみるとチェーン店だった。
その屋号の通りスパゲッティー屋なのだが、メニューはナポリタン(690円~)とミートソースのみ。「ナポリタン屋」と評するのが適切かもしれない。
肝心の味であるが、これがなかなか素晴らしいものだった。炒められることで、トマトソースの香りを身に纏った具材たち。シャキっとした食感を残すピーマンと玉ねぎ、ジューシーなウインナー。この3つだけ、いや、この3つだからこそ、ナポリタンは完成するのだ。
ただ、パンチョのナポリタンにおける最大の驚きは麺である。太い。そして、柔らかい。「芯」の入ったパスタが溢れている昨今において、これは時代に逆らっている。
でも、この太さと柔らかさが良い。柔らかいと言っても、ベチャベチャしていない。麺は麺として、しっかりキャラクターが立っている。
シンプルながら、こだわりの詰まったナポリタン。渋谷にも店があるので、今度立ち寄ってみようと思う。あと、家でナポリタンをつくるときは、麺はできる限り柔らかめで調整していこうと思った次第である
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