指導に必要な"ライブ"感 - トレーニングの質は練習メニューだけでは決まらない
756日目のnoteです。
以前にも、このような記事を書いてきました↓
これらは私の現在の本務である、大学の授業を題材にしたものですが。
もちろん、スポーツ現場での指導についても、同様のことが言えるのだと思っています。
今日はそんなお話。
●同じメニューでも、取り組み方でまるで異なる成果となる
まず、指導の大前提として、「個人での指導」か「集団での指導」かでも大きくその中身が変わってきます。
私は現在パラリンピアンのパーソナルコーチとして契約をさせていただいておりますが、1対1の場合ですとメニューの内容もさることながら、この「ライブ感」が非常に重要となってきます。
というのも、パーソナルの指導ですとその場での応用や要望に応じたメニューの刷新がとても容易にできるために、選手の要望と"今"必要な取り組みのすり合わせをしながらシフトチェンジをすることが必要不可欠なんです。
また選手側からしたら、同一メニューで取り組んでいるにもかかわらず、練習が身になる人とそうでない人に別れます。
これは、パーソナルでいう指導者側の応用や臨機応変な対応を、「自分自身でセルフコーチング」して、自分自身の積み上げとして効果を最大化できる取り組みができるかどうか、にかかってきます。
要するに、メニューをおこなっているその時間の"密度の濃さ"を自分自身でコントロールできるか、ということですね。
指導者と選手の割合が1:1に近づけば近づくほど、その密度の調整を双方向でやり取りすることが求められます。
●練習で必要な"運動イメージ"のすり合わせ
まず、上記の参照noteをご覧いただけると、選手に向けて指導者がどんな観点で動きのイメージづくりを構成するのか、という分類がわかります。
特に、視覚情報と触覚情報は、指導者側が意識して選手に刷り込ませるイメージづくりを必要とします。
また、次にトレースしやすいのは、「聴覚情報」です。
こちらは本日提示したトレーニングのバリエーションですが。
最初の"同時"着地は、音から入るととてもスムーズに運動を変化させられます。
キューイング(指導語)としては、「音がズレないように」という一言だけです。
そうすることで、選手らは自分自身の運動を音からセルフフィードバックして、良し悪しを判断し、運動を調整する術を身につけます。
このように、"運動イメージ"をいかにリアルタイムで作ることができるように誘導できるか、その場で個人に合わせて、キューイングの言葉を取捨選択するかが指導者に求められます。
●コーチングに必要な選手への「もぐりこみ」
そして最後に。
選手とのやり取りで一番必要なのが、この「もぐりこみ」だと思っています。
上記記事の小平選手のコーチ、結城先生の講義を聴いていた際に、随所にお二人から出てきた言葉が、「もぐりこみ」でした。
これらの記事でも記載しましたが、どれだけ「選手目線で」考えられるか。
そして、このような考えができるか↓でリアルタイムなコーチングの質が決定づけられます。
【今日の春斗】
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今日の紹介【バドミントン選手向け】
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】
於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール
●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い