《競技用車いす》実際に体感してみないとわからないことは多い
車いす練習で手の皮がやられました。
昨日、自分用の競技用車いすが納車されました。
今日はその納車の際にメーカーの方とお話ししたやりとりから。
《競技用車いす》実際に体感してみないとわからないことは多い
●車いす競技の指導者が車いすを持つ例は少ない
メーカーの方もおっしゃってくれましたが、車いす競技の指導者が個人的に車いすを持つことはあまりないとのこと。
結構マニアックらしいです。
しかし、実際に自分にフィットした車いすを乗って、選手と同じ目線でやりあうからこそわかることはとても多いと感じます。
実際に、昨日の練習だけでも「こうしたらどうか」「これはこうもできるのではないか」というアイデアをディスカッションすることができました。
これまで練習してきたことだけでなく、新しいことにチャレンジしていただける種にもなり得ると思います。
指導者側が「体験」するだけでなく、選手目線で「体感する」ことが、選手と指導者が作り上げていくマイナー競技での競技パフォーマンスではとても重要なのだと感じます。
●車いすの調整は奥深い
調整に関しては、自分用の車いすを持って初めてここも調整ができるのかと知ったことも多いです。
自分にフィットするようにカスタマイズする、といっても調整する部分がものすごく多いです。
私の車いすは本体部分が固定車(可変しない)タイプなので少ない方ではあると言われましたが、それでも多いと感じました。
・リム(タイヤの外側の持つ部分)とタイヤの隙間をミリ単位で調整する
・キャスター(前と後ろの転倒防止用の補助輪のようなもの)が重心移動でどれくらい浮くか(カタカタするか)
・脚乗せ部分の傾斜をどれくらいつけるか(前後に可変)
・体をとめるベルトや脚をとめるベルトをどの位置にどのくらいの長さでつけるか
・そもそもリムをつけるかどうか
・リムはゴムでコーティングするか(金属ではなくゴム加工してグリップ力を確保する)
・椅子部分のクッションの高さや傾斜をどうするか
・クッション下に「板」を入れるか(沈まなくなるため外れた重心から戻りやすくなる・バランスをとりづらくなる)
・背もたれ部分をどれくらい『緩める』か(マジックテープ式になっているため可変)
・おしりの横の板を入れるか否か
特に面白かったのは、ベルト部分をあえて緩めておいて、左脚と右手でストップする選手もいるというお話でした。
自分なりにアレンジするとは、まさにこういうことだろうと思いました。
●重心を感じてコントロールする感覚が必要
いざ自分のものになったことで、上記の調整に対して自分ごとになりました。
この感覚はとても大切だなとも感じます。
そして、乗車をしていてとても重要と感じたのは、『重心を感じること』でした。
体験会やイベントで、「車いすの解説」や「競技のルール解説」、「乗ってみる補助」は多くやってきましたが、『どう乗りこなすか』さらにそれを研ぎ澄ますにはどうするか、の感覚は見て汲み取るしかありませんでした。
しかし、実際に乗ってみて、手を使わないで進む方法やコーナーをワンアクションで曲がる、バック走からの方向転換など、「重心をどこにおいて手を操作するのか」がいかに重要で奥深いのかを実感しました。
現状はまだまだ拙いレベルです。
なので、選手にも教えていただきながら、気づいたことを共有し、固定概念でないアイデアをディスカッションしたり、もっといい方法がないのか、一緒に模索していければと思います。
今日はここまで。
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー
【現在の大学担当授業】東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員