思考を誘導するしかけと学習効果の想像
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が393日目のnote投稿です。
今日はこちらのnote記事から▼
自身も教育現場にいる身として、このように実感できる、そしてのちに活きる教育を心がけたいとつくづく思います。
また、「裏切られた」という言葉がとてもいい意味合いで使われているなと感じもしました。
この記事の内容は、子育てにも、コーチングにも、もちろん自身の教育活動にも活きるお話で。
こうした目線で「行動や学習を誘導する」、そして「学びを受け取る感覚を想像する」ことが求められますよね、ということを書きたいと思います。
※本記事を読む前に、潮井さんの記事をお読みいただくことをオススメします▲
●時間が差し迫ることで思考が制限される
まずは、この家庭科の先生(以降、先生と記します)の最初の仕掛けがこちらで。
「制限時間を設定する」ことと、「時間内に決定(判断)すること」を迫るようにしていましたね。
これは記事中にも記載してあったように、自分の商品を買ってもらうように営業したりする際に使う技術のようなものだと思っていて。
本当はその時間で決断しなくてもいいことを、あえて時間設定を設けることによって「Yes/Noの選択をする」ことに思考を誘導するんですね。
そもそもは、本来その選択自体をしなくてもいいことであるとしても、その命題を出して差し迫った締め切り時間を設定、そして「その間に決定しないと・・・」のようなことを条件として提示する。
すると、自分が正常な思考であれば、気にもとめないことや眼中にないことでも、『どっちがいいのだろう』という思考に誘導されるんですよね。
こうした思考の制限を上手く誘導して、セールスをしている事例があったり、悪質なサービスをしている方々も実際います。
その事例への対応や「気をつける」ということはどういうことか、がこの一連の授業内容から学べるのだと感じます。
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●言葉の真意を汲み取るために
次にポイントとなったのは、設問の設定です。
20問の出題の中で、あえて最初と最後に出題の中の「真意」を記載する。
これはいわゆる「視野を広くしましょう」や、「注意深く」ということが"本当の意味で"できているか、を問う出題なのだと思います。
受験の時に私自身、全体を見てから作業する順番を構築しなさい、と教えていただいたこともあり。
こうした出題の時は、少し時間を使ったとしても、自分が全体の中のどこから着手するのか。
進めている際に、進捗としてどれくらい進んでいるか。
そして、残り時間で「何ができるか」、「何ができないか」を判断して、「できる」ことの順番を並べ変えたりします。
これを実生活やこうした差し迫った時間での出題にもできるかどうか。
そうした"実感"を得るためにとても重要なしかけなのだと感じました。
こちらの記事に書いたように、私もPC販売やインターネット契約の担当をしていたこともあり。
文面の隅々まで見ること、記載されている言葉の一字一句を見逃さないこと、そして全体をみて「重要なポイントを絞ること」がとても大切なことを学びました。
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●教育者側がすべてをレクチャーするだけでは学習は成り立たない
このように、教育の業界で言われるいわゆる「ティーチング」という、黒板への板書を通じてや、知識をただ入れているだけの教育ですと。
自分で応用できる余白や可能性を少なくしてしまうことがあったりもします。
そのような教育が全て悪いというわけではなく。
潮井さんの先生のように、「ティーチング」をする際にのめり込めるような仕掛けをまず用意すること。
興味を引くことや自分ごと化させることに、エネルギーを注ぐこと。
これらがとても重要で、その後に「ティーチング」をすると学習効果も、その記憶としての定着も進みます。
だからこそ、モチベーションが重要ですよと言われたり。
双方向の学習が必要だと言われるようになるのですが。
その実際はどうかというと。
教育者側が、どれだけ教育を受ける側が「どう思考するのか」、「何に役立てて欲しいのか」、そして「インパクトを与えるようにするにはどうしかけるか」に時間をかけ、工夫をすることが必要なんですよね。
こちらに正解というのはなくて。
対象者によっても、年代によっても、その人たち同士の関係性にも左右されるものです。
こうした、正解のない解を追い求め続け、学習する側に何をギフトとして贈ることができるかを設計できるようにすることが、教育者側に求められますよね。
私自身も、このような先生を見習って、精進していきます。
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今日はここまで。393日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
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●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い