MONSTERが産まれるまで5〜もがき苦しんだ歌詞ー「本音がない」という「本音」〜
昨日新曲「MONSTER」のMVがYouTubeで公開され、続いて本日AppleMusicやSpotifyといった音楽配信サイト各種で配信を開始した。
https://www.youtube.com/watch?v=RJJRSG_yscY
歌詞について
作曲も含めてだが2ヶ月かかって書いた歌詞。よく魅せようとする自分、誇張しようとする自我と葛藤し、何度も何度も書き直して完成させた。その時の心情は「MONSTERが産まれるまで2〜中身のない音楽性〜」にて綴っているので本記事とあわせて読んでいただけると嬉しい。
歌詞全文
思いと解説
好んで読んでいる王道少年漫画の影響もあり、物語は「苦難を乗り越えて幸せにならなければならない」という先入観があった。
うまくいかず悲しい→その悲しみを乗り越えて今は幸せ。
訳あって会えない→本当の愛を知りどんな壁も乗り越えて会いに行くよ。
といったように、聞き手に希望を与える内容でなければ、どんなに叫んでも受け取り手には響かないのではないか、と思っていた。
しかし、自分と向き合えば向き合うほど、それをいま幸せでも何でもない俺が歌にしても意味がないことがわかってきた。自分の言葉ではなくなるから。いつか見たドラマのワンシーンを切り取り、それを歌詞に転載するだけの作業が、果たして聴く側に響くだろうか。
本音のない自分には言いたいことを書くことはできない。格好つけず極めて主観的な内容にし、嘘もつきたくなかったので「わからないことが、わからないまま」の歌詞となった。
タイトルの「MONSTER」という単語を1番に持ってこなかったのは、その方がわかりやすいというなんの根拠もない自分の先入観に対してのアンチテーゼ。1番はミュージシャンとして触れられたくない部分を剥き出しにし、2番は愛も知らないバケモノの卑しさを描き、それ以降はわからないままの自分を綴った。
本音のない人間の未来
何故この単語を芸名にしたのかを過去の自分も潜在的に理解していたのかもしれないが、人間である限り、やはり自分なりの考えを持った「本音のある人間」にならなければならない、と思っている。
いつまでも「MONSTER」でいてはいけない。
ここで終わってはいけない。
この楽曲は、それを忘れない為に書いた、自身への戒めである。
長文になってしまった為、マスタリングとプロモーションについては後日のnoteに綴ることにする。
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