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42Tokyoで身に付く問題解決力の正体
42Tokyoの本科が開講して1年が経ちました。退学していく学生もいれば新たに参加する学生も増えて人が入れ替わる中、私もどうにか学習を続けられています。
以前に「学び方の学び方」の話題に触れ、自分にも問題解決力がついてきている、と書きました。
42Tokyoが提供する、問題解決力の正体が明確な言葉になったのでここに書いてみます。
完全放任の学習スタイル
42Tokyoの学習スタイルは独自で、完全放任です。
入学した学生は、課題とその期限だけが設定され、ひたすら解き続けるしかありません。その歩みを止めると退学、というわかりやすいシステム。
この場所だけ提供するけど、学習は勝手にしてね。というドSの学習スタイルです。
もちろん初めて学ぶことが多いので誰しもがつまづきます。教師がいないため、運営からは学習に関するヒントは与えられません。その時にどう行動をするか?
ネットや書籍で調べる
他の学生に聞く
掲示板の過去の投稿を見る、相談を投げる
先に進んでいる人のレビューを受けて教わる
他の学生との交流が許可されているので、こうした方法で先人・隣人の知恵を借りながら理解を進めることができます。
この厳しい環境で、自発的に行動を続けることで、ある程度の独学力が身についていきます。
しかし、42Tokyoにも一つだけ良心が残っていることに気づきました。
「必ず解ける」問題が出題されている
教育機関なんだから、解ける問題を出すなんて当たり前のことかもしれません。
まあちょっと聞いてください。
我々学生は、教師不在で課題だけが残された星に投げ込まれた、何も信じることができない小猫のような存在です。
しかし、課題は過去の42の学生が解いてきたものあり、レビューによって評価ができるものが出題されている。これだけが唯一の希望です。
学生は、「この課題は必ず解ける」と信じて、ただひたすら答えを見つけるため足掻く力が養われていきます。
解けると信じたものに喰らいつく力が養われている
社会に出ると多くの課題が降りかかってきます。人生においても個人ではどうにもならない困難であったり叶えたい目標もあると思います。
こうした困難や目標に対して、あまりにハードルが高く解決できるのか自信を持てなくなると、心が折れてしまうかもしれない。
しかし、自分は必ず解けると信じていれば、時間がかかるかもしれませんが、喰らいつき続けることができます。
そして、実現するまで続いたならば、解決することができます。
42Tokyoで学べる問題解決力の正体とは、
解けると信じたものを、もがきながら解き切る力
であり、それが社会に出てからの「解けるかわからない課題」に対しても、「解けると信じて」取り組む根気が育まれているのだと感じました。
42Tokyoで学べるのは、プログラミングスキルだけではありません。
初めての課題にチャレンジし続ける根気と、そこで苦労を共にする学生との繋がりも得ることができます。
今後、この学校が多くの人に活用されることを願っています。
ご興味のある方は、ぜひエントリーしてみてください。