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「モテたい」方へどうコーチングするか
「モテたい」というテーマで聞き屋のセッションを受けていただいているIさん、継続セッションの前半3回が終わり、ここまでの気持ちの変化などを書いてみます。(ご本人承諾済み)
コーチングでの「モテ」に対するアプローチ
パートナーが欲しいというIさん、聞き屋でも初めてのテーマ「モテたい」でセッションをお受けすることになりました。
聞き屋が「モテ」のテクニックは知ってるわけもなく...
はい、いつも通り、Iさんにとっての「モテる」とは?から深掘りしていきます。
セッション1回目:モテる=自分自身がどういう状態になりたいのか?
最初の質問に対して浮かんだのは「自分は相手に心を開くまでに1年くらいかかる」ということでした。
相手からのアプローチでなんとなく付き合い始めるものの、心許せる関係になるまで時間がかかるので、それまでの態度が相手に連れなく見えてしまうことがあるのがお悩みでした。
「1年待つのは必要ですか?」と聞いたところ、早く打ち解けられるなら早い方が良い、とのこと。しかし、なかなか自分の気持ちを素直に出せないジレンマがあるようでした。
その話の途中で、ふと思い出した話が。
「カラオケで歌声が良いな、と思った人に褒めるタイミングを逃してずっと言えてない」気持ちがあるとのこと。他にも、日常でも思った時に言えてない言葉がある、という気づきがありました。
初回は「気持ちが感じた瞬間にそれをできるだけ相手に伝える」が宿題になりました。
セッション2回目:相手に何を求めているのか?
自分の感じたことを伝える、という宿題ができたIさん、2回目の質問に対しては、「いたずらをしてどこまでやっても怒らないかを知りたい」という願望があるとのことでした。
Iさんのコミュニケーションの最初には「相手がどういう人かをまず知りたい」という感情があると同時に、自分だとバレるようなイタズラをして「ちょっとした驚きのある日々が好き」という価値観を持っていることもわかりました。
イタズラを通じて相手のことを知るのがコミュニケーションで大事にしていることであるのと同時に、人生においても予想外の出来事が起こる日常を楽しみたい人だという言葉になりました。
この回の宿題は、「日常で飽きたなと感じたら何か変化を起こすような行動をしてみる」になりました。人生におけるつまらない場面を、自分の力で楽しいものに変えてみる、という体験をしてもらうのが狙いでした。
セッション3回目:今出会うのに障壁となっていることは何か?
「最近は仕事が忙しくて他の人と出会うのに腰が重く感じる」とのこと。
では、仕事が忙しいのと忙しくないのでは何が変わるのか?聞いてみました。
「今の自分は出会いができる状態じゃない」という言葉が出てきました。
髪がボサボサ、服も処分したばかりで夏に着るものが買えてない、とのこと。
おそらく、この思いが原因で腰が重くなり出会わないで済む状態を無意識に維持しようとしてたのでは、と感じました。
では、出会いへの腰を軽くするには?
まずは、自分自身が人と出会える状態にすること、というのが何よりも先決だという気づきがあり、「週末に夏用の服を上下買う」という具体的な目標を立ててもらいました。
自分の気持ちを汲み取る訓練
聞き屋のセッションでは、毎回、自分の本当の気持ちを知るために頭をめちゃめちゃ使うと思います。以前に、疲れる、と感想を書いてくれたクライアントもいました(悪い意味ではないはず...)。
Iさんも、
自分の感じたことを相手に伝える訓練
心が退屈に感じたら自分で環境を変える訓練
腰が重い要因を見つけて一つずつ片付けていく訓練
というように、セッションのたびに無意識に感じていた気持ちのブレーキが取り除かれつつあるな、と感じます。
Iさんの「モテ」のゴールがどこにあるのか、私にもわかりません。
ただ、自分の感情の機微に気づくこと、自分の感情を他人に表現できること、気持ちが乗らないものを自力で解決すること。
こうした体験を繰り返し、感情と行動が一致するようになることで、自信を持って好きな人に好きと伝えられる心が、この「モテたい」テーマの目指すゴールなのかもしれません。
残り3回のセッションで、Iさんの気持ちがどう変化するか、楽しみです。