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アニメの回想シーンが好き(「鬼滅の刃」「ハイキュー!!」より)

コロナが広がった直後に自宅にいる時間が増え、
アニメを見るようになった。

いくつか見始めると、流れや登場人物の構成だったり
共通点が見えてきたりする。

自分が惹かれているアニメを振り返った時に、
回想シーンのある回は結構好きだなと思った。


本来の自分を思い出す

現在も放送されてる「鬼滅の刃」では、死闘の末に回想シーンが挟まれる。

主人公達、人間の回想では、鬼狩りを目指した苦しい過去を思い出し、もう一踏ん張り、力を発揮させるきっかけになる。

一方、敵である鬼達の回想では、人間だった時の苦しさを逃れるために鬼になってしまった過去を思い出し、同時に家族や恋人の存在が人の心を呼び戻したりする。

どちらも、今の状況が辛い時に、過去の記憶が蘇って本来の自分の力を発揮させたり、本来の自分の心を取り戻すシーンが描かれている。


演出上、ありがちな手法ではあるが、
それまでのシーンでは描かれなかった登場人物の内面を見ると、
今までより人間味を感じたり、思い入れが深くなり、
心が揺さぶられるのかなと感じた。


自分の本音と対話する

もう一作品、バレーを題材にした「ハイキュー!!」でも、主人公チームだけでなく、対戦相手のドラマにも触れている。

あと一点で負けが確定する時でも、先輩が見せた後ろ姿や喝を思い出し、最後の最後まで踏ん張るシーン(シーズン2エピソード12 - 試合開始!)や、
「たかが部活に何頑張っちゃってるの?」と冷め気味だったキャラが、バレーにハマる瞬間を描いたり(シーズン3エピソード9 - バレー馬鹿たち)、
主人公以外はモブキャラ(その他大勢の人)に見えたとしても、それぞれの心のうちに秘めた想いが描かれている。

誰にでも他人には見せない本音があって、
それを思い出した人の行動は
芯があって、想いが詰まっているからこそ、
他人(視聴者)の心を動かす力があるのだと思う。


現実にはモブキャラなんていない

アニメほどドラマチックではないかもしれないけど、
現実にいる人にも、それぞれの秘めた想いは必ずある。

厳しい上司、いうことを聞かない部下、
満員電車に乗る人々だって、
それぞれの人生を生きている。

他人のままだと相手を批判的に見てしまいがちだが、
少し話を聞けば分かり合えることも多い。

内面の気持ちに、自分自身が触れて、行動する。
意志の込められた行動は、他人の心に触れる力がある。


現実はアニメのようにはいかないけど、
本来の自分を思い出して発揮できたら、
心揺さぶられる毎日が送れるだろうな。

改めて、人の個性と想いは、ものすごく美しいと思う。


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