自己分析とは、自分の取扱説明書を作ること
以前に、就活中の学生の方へ自己分析の
サポートをさせてもらったことがある。
私も学生の頃、それらしきことはやったけど、
自分をよく見せることは辛かった。
というのも、自分の欠点は無限に浮かぶのに
他人に自慢できるような長所は
むず痒く、自信を持って説明できないし、
「私はこんなに素晴らしいんですよ!」
なんて言えなかった。
今思うと、自己分析を全くもって
誤解していた。
自己分析は、自分自身の取扱説明書、と言うこと。
そこに良い・悪いの評価をしなくてもいいし
判断をするのは相手側に任せていい。
自分自身の特徴や機能を正しく相手に伝えること。
自分自身が正しく理解して説明し、
合う合わないを相手が判断できれば、
ミスマッチは無くなる。
学生時代に頑張ったことをどう書くか
どうしても、部活での成績や役職とか、
学外での課外活動に参加した事実や肩書きを
言葉で威圧するしかない、と思っていた。
「すごい活躍をしたから、
仕事も同じように成果出しますよ、たぶん。」
のような気持ちで、必死にアピールしていた。
今思えば、本当に伝えるべきなのは、
インターハイに出ようが、部長をやろうが、
何を楽しんで夢中になっていたのか、
その原動力となった価値観は何か。ということ。
自分がどういう状況なら頑張れる人か?
大事なのは、成績でも役職でもなくて、
その行動に結びついた原動力を
自分自身が把握していて、他人に説明できること。
例えば、誰も協力者がいない中で
人を巻き込んで物事を進めるのが好きだ、とか、
みんなが面倒くさがるような細かい作業を
一人の世界に入って集中するのが好き、とか。
もし、会社がその原動力を供給できるなら
活躍できるだろう、と採用してくれる。
私という製品が、どんな状況で最大の効率を
発揮できるか、という、
客観的な説明が、自己分析の肝になる。
自分の機嫌も取れるようになる
自己分析は就活のためだけでなく、
毎日を充実した気持ちで過ごすのにも
知っておいて損はない。
こういう環境に置くと、寂しくてすねちゃうけど、
これを与えたら、やる気を出して元気になります。
自分を客観的に知っていれば、
自分自身の機嫌を取れるようになり、
毎日を楽しく乗りこなせるようになる。
自分の取扱説明書を、ちゃんと持っておく。