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今年のお笑いをピックアップ②



漫談芸人BIG3



今年のライブシーンでホットワードになりそうな”漫談芸人”

その中でも今存在感と面白さが群を抜いている3人の漫談芸人を紹介していきます。


街裏ぴんく


3人の中で知名度と漫談歴が一番あるのはこの人。お笑いガチ勢には既に知れ渡っており、根強く支持されるようになってから久しいです。最近は少しずつメディア露出も増えており、現在のテレビバラエティ界で覇権を取りそうな雰囲気のカズレーザーからも「日本で5本の指に入るおもしろい芸人」と称された事で話題になりました。漫談芸人の第一人者としてまず最初にこのジャンルでスポットライトを浴びる人物だと思うので、当然注目必須。

とにかく話術が巧みで3人の中では一番聞き取りやすいテクニックを持っているのですが、肝心の内容が一番現実離れしており、3人の中で一番訳の分からない内容を話します。以前から街裏を絶賛していた放送作家の鈴木おさむが「星新一、筒井康隆のようだ」と評すように、嘘話で摩訶不思議な世界を果てしなく構築していくのが彼の漫談の魅力です。一旦私達の生きている世界の事は忘れて、この世界観を堪能してみましょう。

街裏ピンクの漫談の中では比較的分かりやすく、かつ個人的に最高傑作とも感じるのが「図工」のネタ。最後の暗転のタイミングも含めて鳥肌ものな漫談です。

最近だったらBe-1グランプリで優勝したこのネタもめちゃくちゃ面白かった。「ラヴィット」でも「中尾彬の目撃談」というネタを披露したらしいですが、上記の北王子欣也といい、他にもとんねるずなど、有名人をモチーフにしたネタが軒並み好評なので、今年は有名人をテーマにした嘘漫談をメディアでは沢山披露してくれそうです。


小松海佑


漫才師『銀兵衛』として活動していた頃からお笑いガチ勢界隈からネクストブレイクな眼差しを受けていたが、2年前に突如コンビを解散。漫談芸人界のビッグウェーブが到来。尚、コンビ時代から芸風はそのままであり、元相方は河本や伊藤もビックリの地蔵具合だったので、ピンになった直後でも違和感ゼロだった模様。

特徴はなんと言っても卓越された描写力。繊細な描写を言語化するのが上手すぎる、いやっ独特過ぎる。故にちゃんと観客が言葉を咀嚼しながら感性を研ぎ澄まさなければいけないので、3人の中で一番難度が高い漫談を披露しています。油断するとセンター入試の現代文を解いてるかのような感覚に陥りますので、ご注意を!!! 片手間に見ていけない。

なのでまずはYouTubeにアップされている小松の漫談の中でも難度低めかつ、バカらしさ内容で笑いやすいのが「石原さとみ」の漫談ネタ。

そして次は少し難度をアップして「ラーメン」の漫談ネタを是非。こっちは話の序盤は分かりやすいので間口は広めですが、話が進むに連れどんどん先細りする様な尖った表現力で混乱させてきます。

流石に今年はメディアシーンに登場して大暴れ!とはいかないと思いますが、現時点だと芸人界隈では「小松海佑が凄い!」と話題になっています。この前ロングコートダディ堂前とライブで共演し、その直後に堂前が「まだ世間にバレてない天才芸人」として紹介しました。カズレーザーが街裏の名前を上げて話題になったように、同様に小松も売れっ子の同業者からの後押しで世に出る可能性が大いにありそう。


堂前と共演したライブレポがnote内にあったのでコチラも。



永田敬介


正直、今回紹介する3人の中で今一番推してるのはこの男。現在お笑い界で快進撃を展開し始めた真空ジェシカと所縁が深い芸人です。「真空ジェシカの影の部分」と揶揄される事が多い彼の芸風は負の念に満ち満ちた心の叫びが漫談となっているのが特徴。ありふれた日常に対しての怒りと支離滅裂なイチャモンは細身坊主でギラギラしていた時の松本人志を彷彿とさせます。

※『進撃の真空ジェシカ』については次回書きます。

既に彼を存じ上げてる方は筆者の様に真空ジェシカをキッカケに知った方も多いと思います。真空ジェシカの破竹の勢いに乗じて最近はライブシーンで永田敬介の怪物ぶりが話題になっています。筆者も今年は真空ジェシカ関連で『第5回 AUN~コンビ大喜利王決定戦~』『吉本興業 ダイヤモンド軍 vs 人力舎 真空ジェシカ軍』を配信で堪能したのですが、永田敬介の面白さに感服してしまいました。


体験談を基にしている話が多いので一番リアリティがあり、一番話の内容は分かりやすい。しかし、本人のボソっとした喋り方と不安定過ぎる感情の起伏、そしてに挙動不審な仕草によって初見の方はビックリしてしまう可能性が高そうですが、少し我慢して耳を傾けてみてください。

もしくは最近YouTubeチャンネル『タイマン森本』で同事務所の後輩であり、大学生お笑い時代からの仲であるトンツカタン森本が通訳となって永田の面白さを提供してくれてるので、漫談の前に先にコッチを見て免疫をつけた方が良いかも。

今年からラジオも始まったのですが、コレがめちゃクチャ面白いのでコチラも是非。オススメ回は第3回。永田が芸人を目指したキッカケ、真空ジェシカとの出会い、ジェットコースターな芸人人生を話してるので、彼の人となりを一気にインプット出来ます。聞き終わる頃には皆さんもきっと永田敬介という人物が放っておけなくなると思います。

今年は何回か永田出演のライブに足を運ぼうかと思います。

(マジでこのライブ行きたかった・・・)



ー 余談 ー


今回メインで紹介する漫談芸人BIG3とは別にリアルタイムで筆者がハマっている芸人を軽く紹介します。


・十九人

コンビ名で一気に興味を惹きつけられて見てみるとキャラとビジュの対比構図が絶妙でネタもめちゃクチャ面白かったので「近い内に絶対に売れるだろ」と思ったコンビ。芸風的に一度はライブ会場で見ておきたいなぁ配信より絶対に現地での方が面白さを感じれるヤツだ。あぁ魔の巣・・・。


・カラタチのラジオ「カラタチの最果てのセンセイ」

TBS主催のラジオコンテンツ「『N93』TBSラジオ」。若手芸人がしのぎを削り、TBSラジオの地上波枠を目指すという趣旨のコンテンツで、現在はきしたかの、パンプキンポテトフライ、好井まさお(元:井下好井)、金の国がこのコンテンツに参入中です。

筆者は、きしたかのとカラタチは全回視聴済み。パンプキンポテトフライは第1回のみ視聴済みといった感じです。最近の勢い的に現時点では再生回数などを諸々の数字はきしたかのが圧勝状態ですが、ダークホース的な面白さを放っているカラタチのラジオがオススメです。




結局どれがとっつきやすい?

筆者個人の観点で言うと負の感情をこれまでの人生で沢山に貯めてきた人は圧倒的に永田の言葉が響くと思います。筆者もまさしく永田の言葉や思考が響いたのもあり、一番推しているといった感じです。

小松は本好き、活字が好きという方にはかなり魅力的だと思います。

街裏も本好きには刺さりそうですが、中でもSF系作品が好きな方、「デタラメな世界観を見せて欲しい!」と思う方は街裏一択ですかね。


ちなみに先日、小話(漫談)をテーマにした特番『NEOべしゃり博』(5/1放送)がTVerで見る事が出来るので是非!(配信時期は1週間ほど)。
街裏と永田が出演しています!

数か月前に第1弾が放送された時にも街裏と永田の2人は出演していたので、番組がレギュラー化されたら2人も一緒にベシャリスト側でレギュラー入りさせてほしい。




R-1運営最大の失敗は、
この3人を一度も決勝に上がらせなかった事かもしれない

※街裏と永田はピン芸人歴が現時点で10年を越えてるため、出場不可




次回は「進撃の真空ジェシカ」です。


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