2022年注目芸人④

「1月中に書けよ!」な記事です。。。

では早速


■新キャラ な芸人

・男性ブランコ

去年のキングオブコントとM1の両方で爪痕を残し、一気に知名度とファン数を掴んだコンビ。

筆者個人は男性ブランコの存在は3年程前に知りました。コロナ化以前に金属バット目当てで観に行った吉本のネタライブでたまたま男性ブランコのネタを見る機会がありました。その時はオムニバス形式でショートコントを披露していたのですが、見た直後の印象としては正直「小器用だけど、あまり印象に残らないなぁ。ダブルメガネでユルッとして仲の良い雰囲気で、おぎやはぎの何番煎じってところだな」という辛辣なものでした。10年前に若手芸人界隈がおぎやはぎの二番煎じが溢れかえっていた時期があったので、偏見の目で見てしまっていた筆者。

しかし去年のキングオブコントとM1で披露したネタはとても面白く、筆者を含め多くのお笑いファンの心を鷲掴みにしました。筆者の手首も忙しい限りです。『ラヴィット!』をはじめ、数々のバラエティ番組で独特な不気味さと心地よさがミックスされた新感覚な笑いを生み出しており、どの番組でも絶妙に印象を残しているので、今後もよりテレビで目にする機会が増えそうです。”おぎやはぎの二番煎じ”なんかではなく、おぎやはぎの様な唯一無二な存在感を築くかもしれません。



・高田ぽる子

少女の様なルックスでエキセントリックなフリップ芸とリコーダーを披露する女性ピン芸人。端的に彼女を表現すればこんな感じだけど、いざネタを見てみるとあまりにも情報量が多すぎて戸惑いを隠せない事でしょう。きっと10人中10人が「お、おう・・・」となるでしょう。そしてその中から1~2人が右にある他のネタ動画のサムネに手を伸ばす事になるでしょう。

R1グランプリにも2021年に決勝進出しています。しかも芸歴2年目の22歳時点で決勝へ行ったのは大会史上最年少らしいです。(すみません、筆者は2021年のR1は見てないです・・・)

去年大ブレイクしたやす子とルームシェアをしています。オズワルド伊藤や蛙亭岩倉のルームシェアを代表に、近年”芸人のルームシェア”にフォーカスが当たる事が増えていっているので、彼女もやす子繋がりで目に留まる事で流れに乗る事があるかもしれません。

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・さんさんず

”令和のダチョウ俱楽部”。ダチョウ俱楽部は今もなお健在だけど、そんな肩書をつけてしまいたくなるドタバタなトリオです。見た目もチビハゲ、巨漢デブ、挙動不審ロン毛 という「誰一人、ちゃんとしてなさそう・・・」感満載なのでワクワクします。厳密に言うとネタを作ってる(っぽい)挙動不審ロン毛でボケの木田は喋りとか平場とかの感じを見る限り割と達者ですが、エキセントリックタイプなボケなので、一瞬場がキョトンとなる事もしばしば。

トリオなら普通ボケ2、ツッコミ1の構成が常套ですが、さんさんずの場合はボケ1、ツッコミ2という構成なのが新鮮。ツッコミが2人いる事によってお互いのツッコミが衝突して相殺する事もあれば、妙に気持ちよくハモってグルーブ感を生み出したりと混沌具合が病みつきになります。

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お笑い人事部長の千鳥の番組『いろはに千鳥』でも爪痕を残し、次のステップとしてそろそろ大きな番組に出演して大ハネしそうなので注目です。意外と多くの層にウケると思うし、何より非常にテレビウケするタイプだと思うので、是非もっとテレビに出て欲しい。


追記:まさか、この記事を書いた直後に上島竜兵さんが・・・追悼


・きしたかの

個人的に「面白いし、テレビ映えするんだから、とっとと売れろよ」と強く思っているコンビです。おそらく売れるとしたら、まずツッコミの高野の方にスポットが当たると思いますが、その流れで隣にいるボケの岸も”ボケの精度の高さと手数の多さ”が業界関係者にすぐにバレる気がするので、一度火がつけば瞬く間に駆け上がれそうなぐらいに実力派なコンビです。

ツッコミの高野は『世界の果てまでイッテQ』に出たい!と公言してますが、ちゃんとハマりそうだし、そういう体当たりロケからブレイクの道を築きそうなので、テレビ局各位「ウチの局発信でブレイクしたタレント!」として取り囲むなら今のウチですよ!まぁ既にabemaTVが『チャンスの時間』できしたかのを取り上げてますが。当然お笑い人事部長千鳥の太鼓判付き。

ネタも漫才、コント共に面白んですが、なぜか直近のM1ではまさかの2回戦落ちだったので「何やってんだよ!そんなところで落ちていいコンビじゃないだろ!」という怒りと「ネタより人柄とかキャラで売れていく人なのかもしれない」という思いに至った筆者。千鳥のお気に入りという面も含め、一つ前のさんさんずと色々と被りますが、同じく非常にテレビウケするタイプなので、是非もっとテレビに!とにかくテレビにもっと! 



・ZAZY

直近のR1グランプリがラストイヤーでした。同時になぜかその時の優勝者「お見送り芸人しんいち」とコンビ状態に。筆者的には「そろそろしんいちとセットで売り出さなくても良いんじゃないかな」と思ってます。

元々キャラの立ったルックスと達者な喋りと大喜利力を兼ね備えている”売れる準備万端な芸人”だったので、秋頃からZAZY単体で活躍する場面が増えそうです。

追記:早速、IPPONグランプリに呼ばれましたね



・アタック西本

トリオ「ジェラードン」の角刈りの人。去年の2021年、筆者的な「何しても面白い、今イチバン脂が乗っている芸人」としてロングコートダディ兎の名前を何回か出しました。今年のその枠はアタック西本です。というか既に各番組、各ライブでアタック西本が大オチとしてハネてる場面を結構見かけます。

間違いなく今年のブレイク候補です。トリオとして売れるというよりピンで大活躍しそうな雰囲気なので、さながらロバートみたいなトリオバランスになりそうですが、果たして。



・大自然

4~5年前にはネクストブレイクっぽい立ち位置にいながら、ほんのりフェードアウトしてしまった大自然。しかしやはり「大自然をもっと見てみたいかもしれない」という謎の欲に駆られている筆者。

邪道タイプ、クズタイプ、尖って芸風タイプの芸人達が台頭している中、大自然を混入する事で、良い感じに丸く収まりそうな気がするので今年ブレイクしてほしい。癒しタイプの芸人はなんぼあってもいいですからね。

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・元銀兵衛 小松

お笑いガチ勢界隈では少し前から「凄い奴がいるぞ」と話題になっていた「銀兵衛」というコンビ。お恥ずかしい事に直近のM1グランプリ終了後の解散した事でお笑いガチ勢が「銀兵衛解散しちゃうのかよ・・・マジか」的な騒ぎで目立った事で初めてその存在を知りました。

例に漏れず、筆者も「凄い奴がいるぞ」という感想に。いやこれはちょっと衝撃的だったな。坊主の小松の表現力がとにかく凄い。とても新鮮なお笑い体験だった。とりあえずYouTubeでネタを見て欲しいです。ハマるかどうかはさておき、とにかくお笑いに対して初めての感情が芽生えるかもしれません。筆者もこれまで数多くのお笑いを見てきた自負はありますが、まだ受けた事のない刺激がここにありました。とりあえず「石原さとみ」のネタだけでも見て肌に合うか合わないか判断してみてはいかがかしら?

今はピン芸人として”漫談”という形で活動していますが、仮に芸人として脚光を浴びなくても、脚本家とか、演劇とか、とにかく表現者としていつしか陽の目を浴びる事になりそうです。街裏ピンクとコンビ組んだらゲボ吐いちゃいそうなネタが出来そう。



・KAƵMA(しずる池田)

”再ブレイクは突然に”という事を改めて感じました。謎のタイミングでKAƵMAに改名した事や、急に『アメトーーク!』で「しずる池田大好き芸人」を組まれた事、様々要素が重なって急激にメディア露出を増やていっているKAƵMAことしずるの池田。abemaTVを中心にイキりキャラで企画のスパイス的な存在として重宝され始めたのがブレイクのきっかけなのかなと思いますが、なんの脈絡もなくいきなりスポットライトが当たった感じがしたので、やはり”再ブレイクは突然に”という感じで驚いてます。

イキりキャラだけど、どことなく雑魚感を漂わせ、ちゃんとやられ役に徹する事が出来るので、ミニコーナーや再現VTR等の仕掛人が絶妙にハマり役です。イキりキャラの派生で最近は物申す系のキャラにシフトし、話術が問われるコーナー等でも見かけますが、絶妙に説得力に欠けてるので、やはりやられ役として素養があります。

KAƵMAの絶妙な答弁力のなさを見たい方は最後の動画を是非。そして『チャンスの時間』の嗅覚は凄いな。NEXTブレイク製造番組。というか、abemaTVはKAƵMAの事が大好きだな。いやっ俺がKAƵMAの事を好きなのか?

去年いきなり「もう中学生」が爆売れした様に、10年程前にノッテいた芸人達のリバイバルの流れが今年もまだ続くかもしれません。近年は特にM1を筆頭にお笑いショーレースで結果を残した人達がブレイクする流れが主流なので、実はブレイク候補は案外予想が出来ちゃうわけですが、こういった主流から逸れた、脈絡のない売れ方をする人達が一定数いるからこそ、ワクワクを維持出来たりするんですよね。予定調和のなさはどの業界でも大事ですよね。そういった意味では次に書く「ショーレースな芸人」はある程度予測が立てられる枠にはなります。


※「KAƵMA」でハッシュタグ出来ねぇじゃねぇか!!!




GWが終わって明日からクソな現場案件に左遷されてしまった筆者なので、非常に憂鬱です。駆け足で書いてしまったので記事後半は量も内容もやや薄いのをご了承を。



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