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厳しさより優しさが効く!売れるトレーナーを育てる4つの考え方とは
僕が公務員からパーソナルトレーナーに転職した6年前から、パーソナルトレーナー=厳しさが必要、という風潮が当たり前の価値観として存在していました。
クライアントの体を変えるためには、優しいだけじゃダメ、時には厳しさも必要という考え方ですね。
ただ、僕は駆け出しトレーナーの頃からそこに対して強烈な違和感を感じていました。
「本当にそうなのか?」
「別な形はないのか?」
それから、僕なりに『優しいトレーナー』というものを模索してきました。
今回の記事では僕が優しいトレーナー育成コーチを始めるに至った、業界への違和感と、自分なりの『優しいトレーナー』というスタイルを築くまでのストーリーをお話ししたいと思います。
僕が6年間で作り上げてきた、優しいトレーナーとして売れていくために必要な考え方を詰め込みましたので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
原体験は公務員時代に生活保護のケースワーカーをして感じたこと
僕は前職の公務員時代に生活保護のケースワーカーを4年間経験しました。
生活保護を受けている方々は、それまでに色々な人生を経てきて、それぞれに様々な問題を抱えていました。
そして、一般的な価値観で言うと、『問題がある人』や『迷惑な人』のようなレッテルを貼られている方も多かったです。
いわゆる『問題ケース』と言われる人たちとのコミュニケーションを通じて、僕の優しいコミュニケーションの原型が出来上がったと感じています。
『問題ケース』と言われる人たちは、それまでのケースワーカーとの関りや人生を生きてきた中で、否定されるようなコミュニケーションを取られ続けてきた方が多かったんですよね。
問題行動を起こしたり、上手く人とコミュニケーションを取ることが苦手な人も多いですから。
でも僕としては、仕事をスムーズに行う上でも、良い人間関係を築くことは必須だと考えていました。
そして、僕はできる限りフラットな目線でコミュニケーションを取ることを意識しました。
そうすると、少しずつ良い人間関係が築けてきたんです。
僕のことを信頼してくれ、他の人には話さない話をしてくれたり、誰も入れたことのない家に入れてくれたり、といった経験をしました。
他の職員には驚かれて「どうやったの?」と聞かれましたが、僕がやったことはケースワーカーと生活保護受給者ではなく、人と人としてフラットな目線でコミュニケーションを取ったということだけでした。
でも、その意識があるだけで、一般的に上手く人間関係を築くことが難しい人たちとでもしっかり人間関係が築いていけるんだ、ということを学んだんですよね。
これが、パーソナルトレーナーとして活動するうえでも活きていると感じます。
1.『聞く力』が生み出す変化
その後、公務員からパーソナルトレーナーに転職して、より深い人間関係の構築が求められる仕事になりました。
パーソナルトレーニングは密室でマンツーマンでコミュニケーションを取る、ということを同じクライアントと週に1回以上行うことが求められます。
体の知識やトレーニングのスキルがあるだけでは、長期的な関係性を築くことはできないし、クライアントの体を変化させるところまで至ることができません。
そういう意味で、『良い人間関係を築くコミュニケーション』というのが必須の能力だったわけですね。
僕がクライアントとの関係性を築くうえで大切にしていることをお伝えするために、あるクライアントとのエピソードをご紹介したいと思います。
そのクライアントさんは30代女性の方でした。
その方は、パーソナルに通い始めた当初、とにかく運動が嫌いで何をやっても続けられないことに悩んでいました。
パーソナルに通い始めたメインの目的としてはリバウンドせずにダイエットを成功させたいというものでした。
そのために、運動を習慣化させることが必要だと感じたわけですね。
クライアントさんの話を聞いていくと、運動に対しても食事に対しても、自分の中での基準が厳しすぎると感じました。
そのため、何度トライしても結局続けられず失敗を繰り返していたんですね。
そこで僕は、全てにおいてハードルを下げることを提案しました。
初めは、まずパーソナルトレーニングに週に1回通うことだけを意識してもらいました。
どちらにしても、健康的にダイエットするためには、運動習慣というのは必要なわけだから内容はともかく継続してもらうことをまず意識してもらったんです。
3ヶ月、半年と継続していくと週に1回トレーニングするということは習慣になってきます。
それから、食事に取り組んでもらう。
それも、厳しいダイエット食みたいなものは続けるのも大変なので、まずは今までの食事をベースにストレスなく健康的にできる部分から変えて取り組んでもらいました。
取り組んでもらうポイントも、クライアントさんの食事の好みや、生活習慣を徹底的に聞き取って、その人が無理なく続けられる方法を一緒に考えました。
そして、それを1年、2年と続けていった結果、運動が続けられない状態から5年以上続けられる状態に変わりました。
今では自分でもフィットネスジムに通って有酸素運動を行うまでに変化しました。
今では食事に関しても、トレーナー並みに詳しくなっています。
でも、今でも無理なく、ストレスがかからないやり方で取り組んでもらう、という考え方のベースは変わっていません。
僕は、一般論を考えるのではなく、クライアントさん個別の声を聞き、柔軟に対応することがパーソナルトレーナーとして最も大事なことだと考えています。
それが優しいトレーナーとしての考え方のベースになっています。
2.ただ聞くだけではダメ。失敗から学んだこと
ただ、上手くいったことばかりではありませんでした。
これは、トレーナーとして1年目の時に担当させてもらったクライアントさんとの失敗エピソードです。
その方は40代女性のクライアントさんだったんですが、駆け出しの頃の僕はケースワーカーとしての経験からも、『聞くこと』がコミュニケーションにおいて大事だという意識はあったので、とにかく聞くことに徹しようと考えていました。
その女性クライアントさんは、あまり口数が多いタイプではなかったので、とにかく聞こうと意識しすぎて質問攻めにしてしまったんです。
パーソナルトレーニングに通うクライアントさんは、体を変えたいという想いがあるのは当たり前なんですが、サービスとしてコミュニケーションも楽しんで、良い気分になって帰りたいわけです。
そんな中で、パーソナルトレーニングを受けに行ったら、毎回のセッションで質問攻めにされる。
それは、通いたくなくなりますよね。
1ヶ月でその方は辞めてしまいました。
当時はめちゃくちゃショックでしたね。
ただ当時の僕は、駆け出しトレーナーで余裕もなかったので、とにかく沈黙を避けなければ、会話し続けなければと考えて、その結果が質問攻めになってしまったわけです。
そこから、コミュニケーションとは?その人に合った聞き方とはどういうものかを真剣に考え始めました。
人によっては沈黙が気にならない方もいるし、積極的にコミュニケーションを取りたい方もいる。
そのクライアントさんがどういうコミュニケーションを求めているのか考えることが大事だということをこのエピソードから学びました。
3.柔軟性が結果を生む。時には計画の変更も大切
ここでは、クライアントの状況に合わせて、柔軟に対応することが大事だということをお伝えしたいと思います。
トレーナー2年目から5年目まで3年間関わったクライアントさんとのエピソードです。
そのクライアントさんは30代女性のクライアントさんで、人生史上最高の体を作ってウェディングフォトを撮りたいという目的でパーソナルトレーニングを始められました。
僕は、ボディコンテストや自分のダイエット経験も何度もあったので、それをもとにダイエットのサポートをしていました。
ただ、その当時は、自分のやり方が正解でそのやり方でやれば体作りも成功する、という思い込みが強かったように思います。
ただ、人それぞれ体は違うわけだし、男性と女性でも大きく違うわけです。
停滞期やモチベーションの低下などの壁に何度もぶつかりました。
そしてその都度、僕が教えるのではなく、一緒に考える、提案するということを意識して関わるようにしました。
その結果、何度も壁にはぶつかりつつも、最終的にクライアントさんの人生史上最高の体を作り上げることができて、最高のウェディングフォトを撮ることができたんです。
その後、そのクライアントさんはパーソナルトレーニングは卒業していったんですが、最後にもらった手紙は僕のパーソナルトレーナー人生の中でも最高に感動する出来事になりました。
このエピソードを通じて、自分の思い込みを手放して、その方に合ったやり方を一緒に考えることの大事さを学びました。
4.コーチング的なアプローチ
優しさと結果を出すことの間で、悩んだ経験もありました。
自分のやり方を教えたり、そのままやってもらうというやり方は、楽だしクライアントさんも分かりやすいので取り組みやすいとは思います。
ただ、それではクライアントさんの地力がつくことには繋がらないとも感じます。
僕はパーソナルトレーニングの中でも、コーチング的なアプローチを取り入れています。
「この場合どうしたらいいと思いますか?」
「何だったらストレスなく取り組めますか?」
のような形で、クライアントさん自身に考えてもらうやり方ですね。
こういうアプローチをしていると、クライアントさん自身が自分で考える力が付いてきて、最終的にパーソナルトレーナーから何も言わなくても大抵のことを自分で解決できるようになっていきます。
長いクライアントさんになってくると、僕の役割は「良いと思います」って言うだけになってきます。笑
コーチング的なアプローチを取り入れることは、クライアントさん側から言えば、話しやすいとか他の人には話せないことも話せる、のような関係性を作っていくことにも繋がるので、優しいトレーナーとしては必須のスキルになりますね。
結論:優しいトレーナーだからこそ人を変えられる
僕は今までのトレーナー経験から「優しいトレーナーだからこそ、人を変えられる」と信じています。
そして優しいトレーナーとしてクライアントさんの人生を変えられるトレーナーを増やしていきたいと考えています。
だからこそ『優しいトレーナー育成コーチ』という活動を始めました。
僕一人では関わることができるクライアントさんの数には限りがある。
でも、僕の考え方に共感してくれて、やり方を取り入れてくれるトレーナーを増やすことができれば、良い循環が広がっていくと感じています。
「あなたも、優しさでクライアントの人生を変えるトレーナーになりませんか?」
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ラジオやXでも発信していますので、ぜひそちらも見てみてください。
ラジオではより僕の考えを深くお伝えしているので、優しいトレーナーに興味のある方はぜひ聴いてみてください。
ぜひ僕と一緒に優しさで世界を包みましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【山口てつやのプロフィール】
優しいトレーナー育成コーチ。優しい人が違和感なくパーソナルトレーナーとして売れるための方法を発信中。公務員からパーソナルトレーナーに転職して2年で売上No.1、店舗責任者に。累計セッション数6000回以上。パーソナルで3000万円以上売り上げてきました。 有料で実施している『優しいトレーナー育成研修』の様子を無料公開中。受け取りは公式LINEから。
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