頭のなかの独り言
目を閉じて、
思考を止めることはなかなか難しい。
頭の中でグルグルとめぐる思考のおしゃべりは
肝心な事を感じないためには重要なのかもしれない。
色々な瞑想法などがあるが
結局やり方がどうとかでないな…と思う。
目を閉じようが、開いていようがそれも全く関係ない気がする。
それよりも、頭の中の思考を静かにする『間(ま)』に耐えられるかということと、
孤独であることに耐えられるかが
通じているように思う。
独りであることを受け入れると、頭の中で鳴り響いていた偽のなにかの物語が霧が晴れていく。
誰もが独りで生まれ独りで死ぬ。
それは紛れもない事実でありながら、
その孤独の狭間が私たちの人生に葛藤を生み続ける。
頭の中で何千人もの声がしても
私は生まれてきた時から、私でしかない。
そして私として生きて私として死んでいくだけ。
そう考えると
私以外の誰かのために何かをする以前に、
私が私のために何ができるのかを真剣に考えないと
他の誰もそんなことをしてはくれない。
自分を愛するとか、それってこうもっとシンプルな…などと独りでぼんやり考えながら、今日1日が終わっていく。
そして、頭の中の私がつぶやく。
「絶対はないけど絶対はある」
誰もが自分自身は大切な独りであると
そうやって生きることができたら
目の前の世界はこれまで自分が信じていたのと、
違う様相を現してくるのではないだろうか。