#40 笑いの神様
今日は、日本人には、笑いヨガが向いていると思ったエピソードの1つを紹介したいと思います。
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「便所の神様」というと、2010年に流行した「トイレの神様」という歌を思い出すのではないでしょうか。
植村花菜さんという歌手が、自分のおばあちゃんから、
『トイレには、それはそれはキレイな女神様がいるんやで。だから毎日キレイにしたら、女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで』
と聞き、それで掃除が苦手じゃなくなったというストーリーをギター1本で演奏し歌ってヒットしました。
そうか、彼女の家のトイレは美人の女神様がいるのか。
家によって違うのかな?と思いました。
何で家によって違うのかと思ったかというと、私の家には、おじさんの神様がいると信じていたからです!
明治22年生まれの祖父が、
「佳子、便所の神様は何歳か知ってるか?」と聞くのです。
皆様は、ご存じでしょうか?
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「49歳」、つまり始終臭いというのです。
だから、トイレの神様は、中年のおじさんだと子どもの頃からずっと信じていたので、この歌が流行ったとき、ちょっと興味を持って調べてみました。
改めて調べてみると、やはり女性であるようなのです。
『水波能売神』(みずはのめのかみ)です。
井戸神様としても信仰され、乙女の姿をした神様です。
すべての命にとって大切な水の神です。
そこから『母神』信仰が生まれたようです。古くから子授けや安産の神様 として信仰されています。
もうおひとかたは 『埴山姫神』(まにやまひめのかみ)です。
埴の字からもわかるように、赤土の粘土を意味する陶器の神様で、農耕とかかわる土の女神とされています。
いずれにしろ、中年のおじさんではなく、年齢は不明ですが女神様であったということで、高田家の言い伝えを私は誤解していたということになります。
「八百万の神」(やおよろずのかみ)と言われるように、日本では古くからあらゆるものに神様が宿っておられると考えました。
森や川、樹木はもちろんのこと、家の中にも多くの神様がいらっしゃると信じていました。
台所で使う火には「火の神様」、水には「水の神様」、そして便所には『便所神様』がいらっしゃると信じられ、信仰されてきました。
私も「トイレの神様」の植村さんも、トイレに神様がいると教えられたわけです。
子どもの頃のそうした会話が、子どもの想像力を育て、笑いヨガのごっこ遊びのような要素を受け入れ易くしているのではないかと思います。
もちろん笑いの神様もいて、笑いの神様と遊ぶ神事も日本各地にありますが、日本の笑いヨガの広がりは、笑いの神様に呼ばれているというよりは、あらゆるものに神様が宿っていると幼い頃に教えられた文化から、不合理なことも大切にできる精神風土があるからだと私は考えています。
エンジョイライフPartⅡ「日本人には笑いヨガが向いているⅠ(2020.8.13)より
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【高田の思い出】
火の神様に失礼だから、火のついたガスの上の鍋の上で包丁を使ってはいけないと教わった私は、鍋の上で材料を切り落とす調理法のアメリカの最初にホームステイした家庭でぶったまげたことを覚えています。
ちなみに、その家にはまな板がなかったです。
参加者が笑いやすくなるためのテクニックを学ぶリーダー/ティーチャー向けの勉強会。
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リーダー初心者にやってしまいがちなアレコレも疑問もここで解消!
2023年4月のテーマは「笑いヨガのどこが難しいのか?」