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#50 笑いへのステップ

笑いの効果については色々なところで検証されている。
しかし笑いヨガが初めての方は、最初は抵抗があるものだ。

特に男性の方には多く見受けられるが、女性でも抵抗がある人は多いはず。

日本笑いヨガ協会代表の高田は、最初はアメリカでの体験だったから、そんなものかと思い、2回目は日本笑い学会の発表だったので、やはりみんなが笑っているのでそんなものかと受け入れた。しかし、抵抗がなかったかというと、すんなり楽しめたとは言い難い。

そりゃそうだろう。

「男がへらへらするな」と言われ、「女の子がはしたない」と言われて育った世代なのだ。

そして、普通に日常生活を送っていたら、笑う場面はそう多くはない。

だから初めは必ず伝えるようにしている。
「体操としてハハハハと言ってみてください。」
「大きな声で笑う必要もありません、自分のペースでやってください」と。

笑いは伝染力があるから、人が笑っているのを見たり、笑い声を聞いているだけでも、なぜかおかしく感じるようになるのは、「つられ笑い」をしてしまうのだ。

最初はニヤニヤから始まり、自然に笑えてしまう人も多い。

また、日本人は目を合わせるということも苦手だ。
日本の文化の中にはじっと眼を見るのは失礼という感覚もある。

企業のマナー研修などでは、相手を見るときはネクタイの結び目あたりを見るように、教えられているようだ。

だから、「アイコンタクトをしましょう」と促すより、自然にそうできるような形を考えて、笑いヨガをする方が抵抗感が無い。
皆の顔を見ながら挨拶をするとか、視線が自然と動くように誘導することもある。

そして、ひとつでも笑いの効果を実感すると、納得してやってみようという気にもなりやすい。

笑いの効果は誰でも簡単に得られるのだが、そのためのステップもひとつずつ踏んでいくことが、色々な人に実践していただけることになると思っている。

笑いの効果まではいかなくても、身体の変化や気分の変化を実感していただけるよう、笑うまでのステップは、ていねいに踏む方が得策だ。

「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.51 “笑いへのステップ”(2010.06.22)の再編集

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◆おうちで気軽に笑いヨガ体験!
日本笑いヨガ協会のFacebookページに、オンライン笑いクラブの映像があります。一緒に笑ってみませんか?