#113 人間関係を良くする魔法のことば
札幌に出張中に、『よく笑う人はなぜ健康なのか』の著者である伊藤一輔先生が、お互い時間がない中だったが会いに来てくださったときのこと。
「大船とはいかないけど、小舟に乗ったつもりで何でも頼んで。
北海道は食べ物は何でも美味しいよ」
と言ってくださり、にっこりされる。
笑うのが大好きで、人を笑顔にするのがとても巧い。
日本笑い学会のご縁で知り合った団塊世代の先輩だ。
彼のニッコリは、人を癒す。それだけで臨床医は天職だろう。
そして、いつもユーモアたっぷり。
温厚で、優しそうで、それでいてマネジメント能力が高く、いつも余裕の顔をしてらっしゃる。
昔から知っている尊敬する人の一人だ。
その秘密をさぐりたいと前々から思っていた。
たくさん教えていただいたけど、そのうちのひとつがステキ。
人の話を聴いたら、
「そうだね」ということにしているのだそうだ。
「そうだね」というけど、それは「その通りだね」という意味ではない。
「あなたの意見はそうだね」という意味で、「そうだね」と意識的にいうそうだ。
そんな時は「そうだね」の後、「ぼくは○○だと思うよ」と付け加える。
まずは、相手の意見をしっかり受け止めてから、自分の話をはじめる。
それを、若い頃から習慣にしていらっしゃる。
なるほど~と思った。
人間関係悪くはならないだろう。
「そうだね」と相手のお話をいうと同時に、自分自身の一呼吸ができる。
他にもいろいろ教えていただいたけど、
「そうだね」という言葉、のシンプルさの中に、深さを教えていただいた。
それだけで、周りの人を笑顔にできるし、自分も笑顔にできる。
伊藤一輔先生の本は、シンプルだけど、深いと思う。
チャンスがあったら手にしていただきたい。
『よく笑う人はなぜ健康なのか』
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まぐまぐ「心と身体に効く笑いヨガの力」
Vol.269 “「そうだね」という” (2014.9.16)
★★★
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