#270 これまでの人生の貯金
今年の第1回笑いフォーラム/笑いヨガ全国大会でも箒三味線で会場を盛り上げてくださった工藤千代士さんは御年92歳(昭和7年生まれ)。
背筋もピン!相棒のチコちゃんと笑いヨガや農業に勤しまれています。
その工藤さんが入院されていたときのエピソードを2023年2月のLINEコラムより再編集でお届けします。
※サムネイル画像は今年(2024年)開催の笑いフォーラム
・・・・・・・・・・・・
岐阜の工藤千代士さんは、相棒のチコちゃん(坂本智琴さん)と2012年第3回全国笑いヨガ大会・広島で発表されてから、毎年すばらしい発表を続けています。
笑い仙人と呼ばれ、鍛え上げた立派な身体と頭脳、そして美声の持ち主です。
そんな彼が2022年12月に不遇にも交通事故にあい、その影響で体調を崩して急性腎不全で入院しました。
90歳なので、何が起きてもおかしくない。確かにそうかも知れないけど、入院初日からなんども医師から
「万一なにかあった場合、延命治療はどうされますか?」
といわれ、仙人もチコちゃんも絶望と不安で押しつぶされそうだったと言っていました。
仙人はリンゴが大好きなので、高田も贈りましたが、やはりお見舞いにりんごを選ばれる方がいたそうです。
チコちゃんが、小さなリンゴを選んで病院に持って行くと、
「食べられないので持って帰ってください」と言われました。
「食べられなくても、大好物のお見舞いが届いたのだから、
そのリンゴを手に持つだけで、元気がでるはず。
みんなから応援されていることを伝えたい。
だから食べないという条件で、本人に渡していただけませんか?」
と、チコちゃんは頼んだそうですが、病院は受け取れないと繰り返されたそうです。
お見舞いでいただいたものを写真を撮って届ける方法もありますが、リンゴは食べ物、そして生き物です。
手に取るともっと元気がでるだろうと考えたチコちゃんの情熱と、小さなリンゴに込められた、みんなの大きな愛。
どうにか想いが届けばいいなと思っていたところ、その病院で働いている看護師さんの中に
「仙人さんだわぁ!うちの子どもがお世話になりました!!」
という人がいらっしゃったそうです。
彼は木こりであり農業をされていますが、ものすごく手先が器用で知識も豊富なのでいろいろなところで教えていたのです。
その看護師さんの出現で、いろいろな人が彼と縁があることに気づき『90才の爺さん』から『仙人さん』になったようです。
そして、受け取ってもらえなかったリンゴを今度は渡せたそうですし、ご縁のある方たちからの寄せ書きも色紙でお届けできました。
彼の名前を検索すると、講師プロフィールに
「明治から昭和にかけての子どもたちの遊具を再現しています。”奥美濃の仙人”と言えば私のことで、山のことでも川のことでも86歳の人生経験から、大学では習うことのできない分野を教えています。」とありました。
(登録時の年齢)
一緒に遊んだ子どもたちからの絵も届けることができたそうです。
元気になり、2023年の福島大会、2024年の東京大会でも発表と勢いある箒三味線を披露してくれました。
これまでの人生の貯金、大事だと思いました。
来年の笑いフォーラムも、もちろん参加予定とのことです!
--------------------------------
2023.2.14,21 配信 Vol.700,701 “小さなりんご“無事届きました”編纂
日本笑いヨガ協会公式LINEを加筆再編集しました
★★★
◆ 第1回笑いフォーラム東京(2024年開催)のダイジェスト映像
箒三味線の仙人もお見逃しなく!
映像にGoodボタン押していただくと嬉しいです。
来年の第2回笑いフォーラムは北九州で開催予定です!