「引き出しにしまった話」 創作漫画
主人公井波は、高校卒業以来親友棗からの手紙を受け取り続けている。
棗は両親の離婚を機に故郷の帰る家を失っていた。
寂しそうな棗に井波はウチに来ればいいと話すが、彼はあることを告げる。
それ以来棗は故郷に帰ることはなく、今では旅する画家として転々としながら井波に手紙を送り続けている。
井波は故郷で家庭を持ち平凡ながら幸せに暮らしている。
棗からの手紙に、遠くなってしまった日々を寂しくも懐かしく思っていた。ずっとそんな日が続くと思っていたが、ある日、棗の訃報を聞く。
その時、あの日に聞いた棗の声が蘇る。
ーお前のことが好きなんだー
驚いて笑ってしまった自分から遠ざかって行った棗の声が何時迄もこだましていた。
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