最期の時に思いを馳せてみたら
こんにちは、625文字です。
「心は十分にいろいろなことを味わい、考え、悩み、
体は細胞が再生することができなくなるまで、動き続けて
心も体もフワッと消える。」
そんな最期を望んでいる。
たとえば、こんな感じ。
わたあめに包まれてふわふわと浮き上がって、
空に近づく頃には、本物の雲になっている。
想像しただけでもしあわせだ。
とろけるように甘く、
綿のように柔らかい。
そして、ふわふわと軽くて、眺めも最高。
最期を迎えることが楽しみになる。
いつやって来るかわからない最期の時。
生きている今は、最期の時につながっている。
とすれば、今どうあれば想像した最期を迎えることができるのだろうか?
次の瞬間、
私は「はっ!」とした。
このままだと、想像した最期を迎えられない決定的な事実に気づいたのだ。
私は、なぜか急いでいる。
焦っている感じがする。
イメージ通りの最期は、焦りの先に繋がっているだろうか?
きっと繋がらない。
だって最期のイメージは、とってもゆったりとしている。
だから焦って今を生きていたら、違うところへ行ってしまいそう。
落ち着いて、わたし。
そうだ、焦らずスローダウンして今を生きよう。
今の景色を楽しもう。
今の感情を楽しもう。
同じような毎日の小さな変化を、楽しむ心が持てたなら
とても豊かな日々が送れるに違いない。
最期の在り方を考えることで、
今をほったらかして生きている自分に気づくことができた。
もっと、今を味わおう。
そして、今を楽しもう。
それがイメージする最期に繋がっていると思うから。