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Webサイトを公開したらアクセス解析しようね、な話
自分のWebサイト(ホームページ、通販サイト、ブログなど)をお持ちの方。あなたのサイトには、どんな人達が、どこから来て、どのように見て回られたか、人気のページは何か、などなど…、ご自身のWebサイトが持っているパワー、ポテンシャルを把握されてますでしょうか。
実はご存じない方、多いんですよね。
それ、もったいない!
貴重なマーケティングデータですよ!!
実店舗であれば、客層、来客数、客単価、混雑する時間、人気メニューなどを記録しているかと思います。これ、重要なマーケティングデータですよね。これらを把握することで現在の店舗のパワーやポテンシャル(潜在能力、未来の可能性)が計測でき、今後の店舗運営戦略に役立てていくと思います。
Webサイトも同じです。
Webサイトを閲覧している客層、来客数、客単価(通販サイトの場合)、閲覧される時間、人気ページなど、ネット上のマーケティングデータを把握し、Webサイトの持つパワーやポテンシャルを知ることができ、かつ今後のWebサイト運営の戦略に役立てることができるのです。
それらを知る術が、「アクセス解析」です。
Webサイトは印刷物と違い、公開して終わりではなく、公開してからがスタート。
あなたがユーザーに届けたい情報が、間違いや誤解なくユーザーに届いているか、まっすぐ届いていないならどうすれば届くのかをアクセス解析で検証し、仮説を立てて改善していきます。
例えば、事業のメインターゲットを40代だとして、アクセス解析の結果Webサイトのユーザー層は20代が多いと分かった場合、Webサイトのデザインなど表現を見直すか、事業のサービスそもそもを見直すかを判断できるでしょう。
問い合わせフォームからの問い合わせが想定よりも少ないのなら、フォームの項目を見直したり、フォームの入り口を見やすいところに配置し直すなどの判断をします。
通販サイトのアクセス解析で見かけるのは、カゴ落ち(商品がカートには入るが最終の注文確定ボタンが押されずページが閉じられてしまう現象)です。なぜカゴ落ちしてしまうのか、最後のボタンが押されないかをアクセス解析を基に検証し、改善していきます。
このように、検証と改善を繰り返しながらWebサイトを「一人前の営業マン」へと育て上げることで、事業目標の達成へと導いていくのです。
その上で「アクセス解析」はとても重要な役割を果たします。
アクセス解析で分かること
では、アクセス解析では具体的に何が分かるのか。
一般的なアクセス解析ツール「GoogleAnalytics」の機能に基づいて、概要を説明します。
・閲覧された人数や回数
・一回のアクセスで平均何ページ閲覧されているか
・ユーザーの属性(新規、リピーター、年齢、性別、地域、興味対象、使用デバイスなど)
・人気ページランキング
・閉じられたページランキング
・どこから来たのか(広告、検索、他サイトのリンクからなど)
・どんなキーワードで検索してアクセスしてきたか
などなど。
もちろんもっと詳しく深くいろんなことが分かりますが、主な項目はこんな感じです。
アクセス解析に基づいたプロモーション施策の一例
飲食店を経営するAさんが「Web経由の予約を増やしたい」という目的でWebサイトを公開しました。
しかしWebサイトからの予約はないし集客にも効果がない。
一体なぜでしょう。
Aさんは、Webサイト公開したもののそれをお知らせしたりすることはありませんでした。
そもそもWebサイトは公開しただけでは誰にも認知(閲覧)されません。
認知されていないWebサイトは、存在しないことと同じ。
Webサイトを公開したからといってすぐに予約が入るわけではないのです。
まずは認知拡大のためのアプローチが必要ですね。
そのための準備としてまずは、Webサイトにアクセス解析のためのツールを設定します。
※これはWebサイトの制作者に依頼するのが手っ取り早いです。
アクセス解析ツールを設定してから一週間。
現段階のWebサイトはどんなパワーを持っているのか、アクセス状況を調べてみます。
アクセス解析の結果、サイトへのアクセスは一日に3人程度でした。
これはおそらく関係者のアクセスでしょう(オーナーやスタッフ、サイト制作者など)。
Webサイトの認知拡大を目的として、以下の施策を行うことにしました。
・Web広告に出稿
・SNSを使って紹介
・QRコードを入れたチラシをポスティング
これらの施策が功を奏し、Webサイト経由の予約が少し増えてきた感じがします。Webサイトのアクセスが増えたようです。
では、実際に施策の実行前と後でどれくらいアクセス数が変わったのでしょう。「増えてきた感じ」ではなく、実際の数値で確認することが大事です。
ここでまたアクセス解析ツールの登場です。
<施策実施後の解析結果>
全体のアクセス数→20人/日(施策前から+17人/日)
・Web広告からの流入→3人/日
・SNSからの流入→7人/日
・チラシのQRコードからの流入→10人/日
解析の結果、QRコードを掲載したチラシが認知拡大という目的に一番効果的だった、ということが分かりました。
(正確にはチラシ制作費やWeb広告費などそれぞれコストがかかっているので一概には言えませんが…あくまでも一例ということで)
最も効果があったチラシ配布で次の展開を狙います。
どのような目的でチラシを配布するか。
さらなる認知拡大であればポスティング範囲を広げる、今の来客層より年代を引き上げたいのであれば少し落ち着いたデザインにしてみる、などなど。プランナーやデザイナーと相談して決めていくと良いでしょう。
また、SNSも効果があったようなので、Webサイトに飛んできたのはどのメディア(FB、Twitter、Instagramなど)からが多かったのか、反応が良かった投稿はどんな内容か、フォロワーが閲覧した主な時間帯は、などを解析して、次の投稿施策を計画・実行していきます。
(SNSも「インサイト」というアクセス解析機能があります)
このように、一つ試しては次へ、また試しては次へ、というように、少しずつスパイラルアップさせながらPDCAを回すことで、Webサイトを一人前の営業マンと成長させ、事業目標の達成へと導いていくのです。
全ては事業目標を達成するために
Webサイトは事業目標を達成するための手段の一つ、というお話を以前のブログでもご紹介しました。
そもそも、Webサイトを公開した意図、明確に言えますか?
(言えない方はプロモーション全体をもう一度見直してみましょう!)
「基本情報があればそれでいい」でも結構です。
その程度なら無料のホームページ作成サービスで十分。
余計な費用をかける必要はありません。
「月間売上を○万達成する」
「資料請求件数を○%アップさせる」
「電話の問い合わせを減らす」
などなど、Webサイトに果たしてほしい役割を与えているはずです。
Webサイトを公開したら、その与えた役割を果たしてくれているか、今どんな働きをしてくれているのか、そのサイトが持つパワーや可能性を把握し続けるためにも、アクセス解析ツールを設定してください。
(もしアクセス解析ツールを設定済みなら、ぜひ有効活用してください)
ただし、アクセス解析の設定自体は割と簡単なのですが、解析から改善提案までは専門知識や経験が必要になってきます。
「アクセス解析」というワードで検索すると丁寧に説明してくれているブログがたくさんヒットしますが、それを理解するのはちょっと大変。
あなたが事業主さんであれば、そんなことをやってる時間すらもったいないかもしれませんね。
アクセス解析のやり方が分からない方、見方が分からない方、そんなことまで手が回らないという方は、ぜひサイト制作者に相談してみてください。
制作者さんによってはアクセス解析が得意分野ではない場合もあります。
その場合は、弊所などアクセス解析を得意としているクリエイターに一度ご相談ください。
※たまに勘違いされることもあるので念のため補足します。
アクセス解析が不得手=ダメな制作会社、というわけでは決してありませんので、誤解なさらないでください。
Webサイトの制作とアクセス解析は持つべき知識が違うのです。
家を作る仕事でも大工さんと左官屋さんは違いますよね。
餅は餅屋、とお考えください。
(もちろんサイト制作もアクセス解析も一任できるオールマイティなクリエイターさんも多数いらっしゃいます)
せっかく持ってるマーケティングデータ、有効活用しましょう!
制作会社様、個人クリエイター様へ (PR)
日々の制作業務に追われて解析レポートや改善点の提案をしている時間がないという制作者さんは決して少なくありません。
また、制作知識とアクセス解析は異なる分野ですので、アクセス解析が得意ではないクリエイターさんもいらっしゃるでしょう。
そんな時は、ワラビノーツをご活用ください。
弊所では、アクセス解析レポート作成のみ、または解析レポートと改善提案書作成までのご依頼をお受けすることが可能です。
弊所が作成したレポートを使用してクライアント様に実際にご提案していただき、クライアント様との継続的な関係の構築や事業目標達成への寄与を実現していただければと思います。
へばへば(ではでは)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*^^*)