過去2度の転職、そして退職に至るまでを振り返る②
前回の記事で、歴代3社目である前職の転職・退職エピソードを書きました。
3社目についてはこちらで全部書ききったつもりでしたが、肝心な「何がきっかけでやめたの?」ってところが抜けていたり、どう辞めることを切り出したか等々も書いていないことに気づき、中途半端感があるので
今回の第2回ではそのあたりのエピソードを振り返っていきたいと思います。
なお、前回同様に便宜上このとき在籍していた3社目は「C社」、そこから前職に当たる2社目を「B社」と呼びます。
今思えばきっかけかなと思うこと
前回記事で、辞めた原因として思い当たることをいくつか列挙しました。
ある日急にきっかけがあって勢いで辞めたというよりは、それらの辞めた原因たちが日々じわじわと蓄積していき
さらにいくつかのきっかけによって「辞める」という選択肢が生まれ、辞めると辞めないで相当揺れ、苦渋の選択ながらも「辞める」方を選んだという流れでした。
会社をズル休みしてしまった
退職半年くらい前からでしょうか、ストレスが大分蓄積していたという実感はありました。
それでもがんばらないと、がんばらないと、とあらゆる工夫をして苦手をカバーしていた気がします。
しかし、実際は頭の中がまとまらない、強い焦燥感があり集中できない、頻繁に泣きたくなる、というような情緒不安定な状態になっており、仕事効率はかなり低い状態で日々を送っていました。
そして、ある日、朝起きると体が動かない。頑張れば動かすことはもちろんできるけれど、仕事をしたくないという気持ちが頭の中をぐるぐると巡り、どうしてもベッドから起き上がることができませんでした。
この状態は、実は前職B社にいるときはしょっちゅうなっていました、そしてそのたびに会社を休んだり、午前休したりを結構な頻度で繰り返していました・・・その時の状態に近い、そう感じました。
私はショックでした、すごく大変だ〜〜となりながらも、なんだかんだ前向きにがむしゃらにがんばっていました、確実にC社では「やりがい」を感じていたはずだし、転職して本当によかった、この会社に入れてよかった、そう思いながら仕事をしていたはず。
それなのに、もういよいよ気合いや工夫だけじゃどうしようもなくなっている、体の方がもう無理と反応し始めていると思いました。
そして、体も頭も全然ダメで休むことにしたのですが、そういう日に限って顧客から緊急の重めの問い合わせが来たりするのです。
確か、辛すぎて自宅から泣きそうになりながら対応した覚えたがあります。
新たに挑戦したいことができた
そして、C社に入ってから1年以上、いやC社に入るずっと前から私は趣味を辞め仕事に関する勉強を最優先して過ごしていました。
本来の私はすごく多趣味で仕事の後や休日はめいいっぱい趣味を楽しんでストレスを発散していたのですが、C社に入ってから特にご無沙汰です。
2021年の夏頃にずっと忙しかった仕事が少し落ち着き、直近の業務で何か技術のキャッチアップも差し迫って必要ではないという状況になり「久しぶりに何か趣味をやりたいな」と思いました。
せっかくならやったことないことをやってみようと思い、本屋を適当に見て回り、とても気軽な気持ちで「デザイン」の本を買ってみました
素材がすべて用意されており、ポスターやバナーを見本通り作っていく本です。
私は元々手芸が好きだったので「デジタル版手芸」のようなノリ、デザインなんてそれまで全然興味がなく未知の分野です。
Adobe系のソフトは持っていなかったので最初はパワポでやってみましたが、それだとさすがに無理があったので無料使えるFigmaというプロトタイピングツールで、夢中になって取り組みました。
休日も平日も時間を見つけてはトレース・模写しまくる日々。なにこれ、めちゃくちゃ楽しいじゃん!!!と思いました。
そして、そのうちAdobe系のソフトも勉強してみたくなり、Illustratorを単体契約し、Illustratorの初心者本を買って取り組み始めたり、グラフィックデザインの本を読み始めたりとすっかりデザインにどっぷりハマっていく日々。
でも、このときはまだまだ仕事にしたいなんて発想はゼロで、楽しい趣味が見つかった、嬉しい!という程度の気持ちでした。
しかし、そんな業務の谷間もつかの間、また仕事の知識のキャッチアップの必要が出てくる。
ITコンサルのような振る舞いが求められるのに全然できないため、論理思考とか、話し方テクニックとか、そういった方面の勉強が必要だし、またプログラミングの勉強にも戻らないといけない状況に(このときとある言語を勉強していたのですが、全く興味が持てない!)
そうしたとき、すごく苦しくなりました、趣味をやる時間すらないのかと。
それでも、仕事をする上でプライベートを勉強に費やさないといけないというならば、どうせならやっていて楽しいこと、前向きに取り組めること、たとえば今趣味でやっているデザインの勉強のようなことをやりたい、そう思いました。
そうしてそのうち、今の仕事に関する勉強よりデザインの勉強をもっと頑張って、デザインに関する仕事をやりたいという気持ちがかなり強くなってきました。
仕事と並行しながらデザインの勉強をすることは不可能ではないけれどデザインの勉強の進捗はスローペースになってしまう、そして「仕事」と「仕事の勉強」と「デザインの勉強」を両立することは時間的に厳しすぎると思いました。しかし、仕事の勉強を諦めると仕事が立ち行かなくなります。
あぁ、全部は選べないんだな、とそのときうっすらと仕事を辞める選択肢が浮上してきました。
新たに担当した案件が辛すぎ
あんまり詳しく書けないのですが、時期を同じく新しい案件を担当しましたが、その案件の内容と自分の相性が合わなすぎて本当に辛い!!!
システム開発とコンサルが合わさったような仕事をしていましたが、苦手なコンサル全振りのような仕事で・・・他にもいくつか辛くなる要因が重なって嫌な予感しかしない案件でした。
そして、とあるミーティングで大ダメージを負い、昼休みにランチを食べることもままならず大号泣
ダメージ内容としては、自分の仕事ぶりダメダメ、お客さんめちゃくちゃ怖い、同僚も全部私のせいにしてくる(おい、お前と事前にすり合わせた内容でミーティング進めたんだから「全部」私のせいはおかしいだろ(#^ω^)と思った)
仕事帰りや家に帰ってから泣いたことは時々ありましたが、リモートワークとはいい仕事の就業中に泣くなんてそれまで無かったので、ストレスで情緒が不安定だったせいもあると思います
大号泣している私を見た当時リモートワークしていた同居人(現・夫)に「もう、わらびちゃん(私のこと)辛すぎる状況だよ、もう仕事辞めてもいいと思うよ、この先続けても良い方向にはならなそうだよ」的なことを言われました。
ちょうど仕事の谷間になった
もう気持ち的にはとっくに限界、他にやりたいことも見つかっている、新しい案件はヤバすぎる
そんな状況でも、他に持っている案件に対する責任感があり、なかなか辞めるとは考えづらかったです。
前回記事で書いたように、顧客に対する担当者の担当範囲がとても広い業務内容だったので、辞めるとなると引き継ぐのも大変です。
担当してるお客さんの顔が次々浮かび、辞めるなんてことになったら申し訳なさすぎる、そんな気持ちでいっぱいに。
辛いし辞められるもんなら辞めたいけど辞めづらすぎるわ〜、と思っていると、タイミングなのか、担当していたお客さんの業務が縮小することが決まったり、他案件も契約内容が見直されミーティング頻度が減ることになったり、と2ヶ月後には仕事量が半分程度になる見込みができました。
ゲキヤバ新案件もまだ走り始めたばかり、手持ちの案件はかなり余裕ができる、うかうかしているとまた別の案件をぶっこまれます。
なるほど、これがタイミング、チャンスってやつなのか。
チャンスっていうのは確実にタイミングがあるもので、そしてリスクももれなくくっついてくる、この場合の私のリスクは「無職」「挑戦したとして叶わぬ夢」ですね。
辞めてお客さんや同僚に迷惑をかけることになったとして、それが最小限にできるのが今なんだろうなと思いました。
今辞めないと、辞めにくくなる一方、私の情緒や精神状態も不安定になりつつある、このまま行くと適応障害で休職も有り得そうです。。
辞めるなら今、やりたいことに挑戦するのも今、それを確信しました。あと必要なのは決断する勇気です。
決断まで大した時間はありません、せいぜい2週間くらいでしょうか。
次回
まだ続きがありますが、もう4000文字近くなってきたので記事を分けます。
次回は、辞める決断その後から退職までを書こうと思います。
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