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草木染め@なにわいばら

義理の母は薔薇を育てるのが好きで、我が家には結構色々な種類のバラがあるようです。
植物は好きなのですが、薔薇の種類までは熟知していない私です。義理の母はそんな私に、「これは◯◯で、あれは△△よ」と、毎度丁寧に教えてくれます。
正直、覚えられません。

そんな義理の母が薔薇蔓の剪定をしている時に、
「あれ、この枝で染められないかしら?」と、思いつくのです。

剪定中の薔薇の蔓

「義母さん、その蔓ください」
と声をかけると快く、どっさりとくれました。
鍋に入る大きさに切って、早速煮出します。
見た目はあまり綺麗ではありませんが、良さげな色が出てきました。

着出し始め


黄色味のあるベージュ

絹糸を入れて染め始め、媒染液は何にしようかしら?と考えます。この染め液のようなベージュがいただけたらいいな、と思いアルミ媒染を選びました。
毎度のことですが、色の変わる瞬間が好きです。
今回は途中経過の画像がなく残念なのですが。

水洗いして乾いた糸

可愛らしいベージュをいただきました。

なにわいばら


この蔓薔薇は春に花を咲かせる なにわいばら という種類で、五弁のシンプルな薔薇です。多弁のゴージャスさはありませんが、控えめな花は好きです。

名前からして、関西発祥なのかしら、と察しはつきますが、関西の商人が異国から輸入してきたから、とかなんとか言われています。
悪くはありませんが、ネーミングセンスはどうなのかしら?と思いつつ、愛着を感じます。

藍の生葉染めで染めた青い糸と一緒に織り込みます

染めた糸はどうなるのかというと、織ります。
糸で見るのと織って布になったものとではまた色の見え方が違いますね。

植物から布になるまでの思いを膨らませて、散歩の時に植物を見るのは楽しみです。

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